中学受験で夫婦喧嘩するってよくあります。
個人的には「喧嘩しない夫婦なんていないでしょ?」って思っています。
それだけ「お互い真剣に考えてる」と言えば聞こえは良いですが、子供にとってはいい迷惑です。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」なんて言いますしね。
でも、いくら夫婦喧嘩をしたところで子供の成績は上がりません。
むしろどんどん下がってしまうという事を理解しましょう。
中学受験をする子供の親が夫婦喧嘩すると、子供の成績が落ちます。
さまざまな研究から、子供の脳の成長に悪影響という結果が出ています。
福井大学とハーバード大学が行った研究によると、日常的に激しい夫婦喧嘩を見てきた子供は、脳の視覚野の一部が萎縮してしまうそうです。
参考:NHK-クローズアップ現代 夫婦喧嘩で子供の脳が危ない!
あなたが子供の頃、親が喧嘩する姿を見てとても悲しくなった経験はありませんか?
同じように、あなたの子供も心や脳に傷を負ってしまっています。
夫婦喧嘩で子供の脳が傷つく
夫婦間の身体的暴力と、言葉の暴力に接してきた子供を対象に、脳をMRIで調べたところ、身体的な暴力を見てきた子供は萎縮率が3.2%だったのに対して、言葉の暴力は19.8%も脳に異常が見られたそうです。
脳の海馬や扁桃体が異常をきたし、視覚野の一部も萎縮したとの結果が出ています。
これは、記憶力や学習能力の低下につながってしまいます。
また、暴言や暴力はないけれど、お互いに無視という場合も子供の精神に大きなダメージを与えてしまい、強いストレスにさらされた結果、脳の萎縮を引き起こしてしまいます。
夫婦喧嘩が子供の脳に与える影響
夫婦喧嘩は子供の脳の海馬や扁桃体、視覚野に影響を与えるとお話ししましたが、
- 海馬は主に記憶に関わります。
- 扁桃体は感情を司ります。
- 視覚野は名前の通り視覚に関わりますが、視覚を通して記憶をすることにも重要です。
生活の環境や勉強の仕方によって、これらの脳の器官の活性度合いが変わり、成績に関わってきます。
例えば、楽しくワクワクしながら勉強ができれば脳の色々な部位の連携が活性化して、学習能力が向上します。
しかし、イヤイヤ勉強していたり強いストレスを混じると、脳が萎縮してしまい、記憶や知識が定着してくれません。
夫婦喧嘩を見続けていると、脳の萎縮はもちろんのこと、相手の感情や自分の感情をうまく読み取ったり、コントロールすることができなくなってしまいます。
夫婦喧嘩が受験科目に与える影響
相手の感情を読んだり、自分の感情を表現することができないと、特に「国語」の成績に影響します。
また、必ずテストには文章題が出ますが、自分で文章が書けません。
さらに、記憶や知識が定着しないと、国語の漢字だったり、理科や社会の知識をつけることも大変になってしまいます。
国語・算数だけでなく、そもそも問題を読んでも、何を質問されているのか理解することができなくなってしまうかも知れません。
これを聞いても夫婦喧嘩しますか?
夫婦喧嘩したいと思ってしているわけではないので、こんな質問は無意味かと思います。
しかし、もしも夫婦喧嘩になりそうなら、ならないように対策を立てなければなりません。
夫婦喧嘩が起きるきっかけを知る事で、自分のイライラに気づき、クールダウンできると思います。
夫婦喧嘩になるきっかけ
- 子供の成績が悪い事をお互いのせいにする
- 夫が無関心
- お金のこと
- 子供のしつけのこと
- 妻への思いやりがない
- 子供への思いやりがない
- 自分の経験から思うことは、だいたい父親が悪い事が多いと思います。
- 夫の問題行動
- マウンティングをとる
- 無関心
- 子供にガミガミ言う、説教する
- 家事を手伝わない
- ギャンブル
- 仕事しすぎ
- 帰宅が遅い
- 金遣い
などなど
教育方針が決まらないまま中学受験に突入してしまうと、夫婦の間で受験に取り組む温度差が生まれ、100%喧嘩します。
父親が原因である場合が多い
「そんな事ない!」なんて思ってます?
胸に手を当てて考えてみてください。
もちろん、父親が正しい主張をして場合もあると思います。
残念ながら、正論をぶつけたところでイライラをあおるだけなんです。
イライラしている時に、自分がされても余計にイラッとするでしょう?
もう、男なら諦めましょう。
どんなに反論したところで嫁には敵わないんです。
だから、喧嘩しないで協力する事が必要なんです。
中学受験をするにあたって、父親も発言権を得るためにこちらの記事もあわせて見てみてください。
男と女では、そもそも考え方が違う
夫婦で意見が食い違う根底には、男と女の考え方の違いがあるかも知れません。
男の場合は、受験も大事だけど、もっと他にも大切なものがあると言う考え方。
女の場合は、子供がまず一番に大事、そのための中学受験。
といった感じで、もともとずれています。
この違いを理解するだけで、夫婦の話し合いもうまく進むと思います。
夫婦喧嘩にならないための対策は?
喧嘩は、夫婦間の考えや気持ちのズレが原因です。
よく話し合って、お互いの考えや気持ちを理解し合わなければいけません。
受験が自分のためになっていないか改めて考えてみましょう。
夫婦で喧嘩するということは、父親、母親それぞれの意見をぶつけた結果です。
でも、中学受験は子供が主役。
本来であれば、子供をサポートすることが親の役目です。
それなのに親の都合や意見を中心にしてしまってはいけません。
しかし、主役は子供と言ってもまだ自分で将来を判断できません。
どのように子供を導いていけば良いのか、夫婦でよく話し合い、2人の意見をまとめておく必要があるとも思います。
お金の事など大人の都合は、子供が寝てからそっとしましょう。
子供の意見を第一に考える
子供の意に反して、親のエゴだけで中学受験をしてはいけません。
子供が行きたい学校と、親がいかせたい学校が違うとか、
中学受験なんてしたくないのに、無理にでも中学受験をさせるとか、
親が勧めるのも理由があるはずなので、そのことを家族で相談しなければいけません。
しかし、どんなに説明しても納得しない場合は、子供の意見を優先させましょう。
この時、夫婦で意見の擦り合わせができていないと、毎日喧嘩になってしまう可能性があります。
中学受験は子供を学力的にも精神的にも大きく成長させてくれます。
子供の意見を第一に考えて、夫婦が協力して、しっかりサポートするスタンスで行きましょう。
まとめ
中学受験をする家庭で、夫婦喧嘩をしないなんてほとんど聞いたことがありません。
しかし、夫婦喧嘩をしていると子供の脳に大きな傷を与えてしまい、知識や記憶力の低下、相手の感情を読んだり、自分の感情をコントロールできなくなってしまいます。
これが受験勉強に大きく影響し、夫婦喧嘩するごとに成績が下がってしまいます。
中学受験を乗り切るために、父親は特に一家の大黒柱として自分を律する必要があります。
夫婦喧嘩を防ぐために、夫婦でよく話し合い、子供ともよく話し合い、家族としてチームで中学受験に取り組むことができるようにしましょう!
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