中学受験することになったら?父親なら知っておきたい最低限の事

もしも、子供が中学受験したいと言い出したらどうしますか?

奥さんが、中学受験させようかしらと言い出したらどうしますか?

最近は「第3次中学受験ブーム」なんて言われるくらい、受験希望者数が増えています。

子供のやる気も重要ですが、実は「中学受験は親が9割」なんて言われるくらい、親のサポートで決まると言っても過言ではありません。

父親として、中学受験について理解しておかないとヤバいかも!

子供の将来を左右しかねない一大イベント!

この記事では、父親なら知っておきたい、中学受験について、いろいろ解説します。

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もはや中学受験の定番本!一家に一冊は欲しいですね。

我が家では息子2人とも中学受験をし、なんとか合格出来ました。
その経験から、本記事では役に立つ「生の声」をお伝えします!

目次

私たちが子供の頃も中学受験ブームがあった

今、第3次中学受験ブームと言うくらいなので、もちろん第1次第・第2次中学受験ブームもありました。

中学受験が盛り上がる背景には、もともと” 公立校に対する親の不安 ”が始まりです。

さらに時代背景と相まって、ブームになったんですね。

第1次 中学受験ブーム

第1次中学受験ブームは、1986年~1991年に起きています。

ママ

当時は、バブル景気真っ只中で、教育にかけるお金もたくさんありました。

しかしバブルが崩壊し、中学受験にお金をかける家庭が減ったため、次第にブームも終わりました。

第2次 中学受験ブーム

第2次中学受験ブームは、1998年~2008年

この頃、学習指導要領の改定により「ゆとり教育」がスタートします。

ゆとり教育には、「多種多様な経験をして人間性を豊かにするゆとりを大切にする」という目的がありました。

しかし結果として学力の低下を招き、危機感を持った家庭が私立の中高一貫校へ進学させるケースが増え、教育の二極化という問題も生まれました。

そして、2008年には中学受験率が過去最高の20.6%を記録!

しかし、リーマンショックと共に終焉したとされています。

第3次 中学受験ブーム

そして今現在、第3次中学受験ブームの真っ只中。

ママ

子供が減っていると言うのに、2015年頃から右肩上がりで中学受験比率が増えています

2021年は、新型コロナウイルスの影響から受験者数が減ることが予想されましたが、2020年と同じ結果に。

リーマンショック前のピーク時と同レベルの受験者数を記録しました。

なぜ、再び中学受験が加熱しているの?

背景には、2020年から大学入試センター試験に変わって大学入学共通テストが始まりまったことが関係しているみたいです。

2024年には、高校の教科再編に合わせて記述形式のテストが増えるため、環境整備が整った私立学校を希望する親が増えたためと言われています。

ママ

公立高校の授業内容では、思考力を問う新しい形式のテストに対応できないのではないかと言われているんです。

また、近年は高校募集をやめている私立の上位校が増えてきていたり、コロナ禍で公立学校のリモート授業の導入が遅れたことなども影響しているようです。

私立の中高一貫校では、中学受験比率が上がるとともに6年制の教育カリキュラムが確立されてきており、高2までに必要な勉強を全て終え、高3では大学受験の勉強に専念できる環境ができているんです。

より難易度が高い大学を目指す場合、やっぱりこう言った環境整備がされている私立って、大きな魅力になりますよね。

こういった事情を見ると、私立を希望する家庭が増えるのも納得がいきます。

どれくらい受験してるの?

文部科学省の 令和2年度 学校基本調査を元に、私立中学に通う割合を見てみましょう。

都道府県子供の数(人)私立中学に通う数(人)私立中学に通う割合(%)
全国3,211,219242,0957.5
東京304,40576,70725.2
高知16,9993,03817.9
京都65,4438,76613.4
奈良36,0854,50612.5
神奈川224,70924,80511.0
広島74,7297,46010.0
大阪220,34221,5069.8
和歌山23,6332,2339.4
兵庫142,01212,2698.6
宮崎30,2112,0016.6

割合で見ると…

  • 全国では、15人に1人
  • 首都圏(一都五県)で見ると、6人に1人
  • 東京だけだと、4人に1人

東京だけ見ても地域差があり、足立区や江戸川区では約10人に1人なのに対して、文京区や港区では約2人に1人が受験しています。

我が家が住んでいる文京区でも、クラスの半分以上が受験していました。

中学受験をするために、文京区へ転入してくる方が何人もいらっしゃいました。

中学受験をするなんて、地方に住んでいたら近所で噂になってしまうレベルですが、都市部ではごくごく当たり前です。

「日々、努力を続けるわが子に、どんな言葉をかけてやれば良いのだろう?」。
中学受験生の親たちの、そんな悩みに応える一冊です。

お金はどれくらいかかる?

やっぱり一番気になるのはお金です。

塾代や受験料など受験までにかかる費用と、私立中学の学費について見てみましょう。

合わせて、中学受験をする家庭の世帯年収がどれくらいなのかも調べました。

受験にかかる費用

受験にかかる費用として一番大きいものは、やはり塾代!

月々にかかる費用は、塾によって多少変わりますが、

  • 4〜5年生はだいたい、月々27,000〜40,000円
  • 6年生は、月々36,000〜50,000円

その他、教材費や夏期講習、冬季講習や受験費用など含めると…、

4~6年生の3年間で、およそ200〜300万円かかります

塾に通いながら、さらに個別の教科の対策に、家庭教師をたのんでいる家庭もいらっしゃいます!

私立中学校の学費

学校によって多少変わりますが、東京都の令和6~7年度私立中学校の「初年度納付金」の平均額は以下となります。

令和6年度令和7年度
授業料503,774円514,983円
入学金263,232円265,296円
施設費33,685円32,670円
その他208,672円220,438円
初年度納付金合計1,009,362円1,033,387円
参照:都庁総合ホームページより

初年度でこんなに!

ママ

すごい金額です。

我が家も何とか払っていますが、マジでたいへんです…。

中高一貫校の学費総額は?

これが、中学高校6年間になると、どれくらいの金額になるか見てみましょう。

私立中学私立高校公立中学公立高校
3年間の学費4,671,589円3,077,235円1,626,213円1,787,328円
中高の学費総額7,748,824円3,413,541円
※文部科学省 令和5年度子供の学習費調査をもとに作成

私立中高一貫校の場合、6年間の学費はおよそ約775万円にもなります。

対して公立の場合は、約341万円

じつに倍以上ものお金がかかる計算です。

お金のことだけ考えると、チャレンジするのは覚悟が要りますよ!

世帯年収はどれくらいの家庭が多い?

中学受験なんて、お金持ちしかできないじゃん!

ってなりますが、先ほどと同じく令和5年度の文部科学省の子供の学習費調査では、公立中学、私立中学に通う家庭のそれぞれの世帯年収の報告があります。

区分400万円未満400万円〜599万円600万円〜799万円800万円〜999万円1000万円〜1199万円1200万円以上
公立中学校に通わせる親の世帯年収構成比(%)10.5%19.8%24.8%22.3%12.0%10.6%
私立中学校に通わせる親の世帯年収構成比(%)5.4%7.3%11.4%15.7%18.4%41.9%
※文部科学省 令和5年度子供の学習費調査をもとに作成

私立中学校に通わせる親の世帯年収が、1200万以上ある世帯が41.9%もいるのに驚きです。

世帯年収1,000万円以上の割合でみると、60.3%もあります。

しかし逆に、世帯年収1,000万円未満の割合は、47.7%

考え方を変えれば、約半数は世帯年収1,000万未満なんです。

そう考えると、うまくやれば行っていけないことはないのかなって感じですよね。

受験に向いている子、向いていない子

諸説ありますが、一般的には

中学受験に向いている子

  • 早熟な子
  • 自己管理能力がある子
  • 勉強が好きな子
  • 目的がある子
  • 素直な子

中学受験に向いていない子

  • 自己管理できない子
  • 成長が遅い子
  • こだわりが強い子

なんて言われています。

しかし、中学受験に向いる子の特徴に当てはまらないからといって、絶対受験してはいけないと言うわけではありません。

私立中学が向いている子の特徴

  • 公立小学校の居心地が悪い
  • 本人が受験したいという強い希望を持っている
  • 勉強は嫌いじゃないけど内申が悪い

公立って、その地域に住んでいるからと言う理由で通っている子も多くいます。

そうなると、やはり気の合う仲間だけではありません。

希望する私立中学に行くことができれば、学力も同程度の子たちが集まるので、自然と気の合う仲間も増えるようです。

ママ

これは、うちの長男の受験の時に、強く感じたことでした。

わが子が中学受験に向いているか向いていないかについては、関連記事「中学受験、うちの子は向いてる?向いてない? 親子で考えるためのヒント」もご参照ください。

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タイトルの「中学受験」が目立っていますが、実は「戦略的な高校受験」のすすめ。
「中学受験しなくてもいいよ」って本です。

中学受験を通して子供は大きく成長する

小学生高学年といってもまだまだ子供ですから、たった一つのきっかけで突然変わることあります。

子供の成長には、より多くのきっかけを与えてあげることが親の役目。

うちの子向いていないかもと思っても、本人がやりたいと言えばチャレンジさせてあげるべきだと思います。

子供の成長スピードって物凄いです!

そもそも、中学受験の目的って「子供の自立心を育むため」なんて言われているので、合否はともかくチャレンジするということがとても重要だと思います。

まとめ

中学受験は、子供だけでなく家族全員で行う一大イベントです。

子供と母親だけでなく、父親もしっかり受験について知っていなければなりません

中学受験に向いている子、向いていない子の特徴も、世間では色々言われていますが、そもそもの目的は子供の成長のためです。

実を言うと、うちの息子たちも決して「受験に向いている子」ではありませんでした。

しかし中学受験を通して勉強する習慣がつき、言われなくても自分から進んで色々するようになりましたし、とても良かったと思います。

中学受験はメチャクチャ大変でしたけどね。

全ては我が子のため!

頑張りましょう!

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