キャンプに必要不可欠の寝袋。
いざ購入しようとネットで検索しても、種類が多くてどれを選べば良いのか困ってしまいますよね。
おまけにファミリーキャンプとなると、家族の人数分揃えなくてはならないので、絶対に失敗したくありませんよね…。
寝心地や使い心地など、色々調べても実際に使ってみないとわからないところがあります。
わりと、ギャンブルに近い感覚があります。
ちなみに、我が家が一番最初に買ったキャンプ道具が寝袋です。
ほとんど知識がない状態で購入しましたが、寝心地も使い勝手も良くて長年愛用しています。
自分としては、運良く当たりを引けました。
形の違いや素材の違いなんて後で知ったくらいで、うちの場合は単なるビギナーズラックに近い状態でした。
ではギャンブルにならないように、何に注意して、どんなものを選べば良いのかポイントを解説します。
寝袋を選ぶ際のポイント
寝袋の価格ってピンキリです。
ましてやファミリーキャンプで家族分揃えるのは、かなり大変です。
安いからと言ってあまり調べずに買ってしまうと、失敗する確率がうんと上がります。
寝袋を選ぶ際、最低限の知識として下の3点に注意しましょう。
- 寝袋の種類と特徴
- 中綿の違い
- 使用下限温度より快適温度を目安に選ぶ
寝袋の種類と特徴
寝袋の種類は大きく分けて、「封筒型(別名:レクタングラータイプ)」と「マミー型」に分けられます。
平地でのオートキャンプやファミリーキャンプには、弾力があって布団に近い「封筒型」がおすすめです。
また、高地で保温性を求めたり、バックパッカーで軽量化を求める時には「マミー型」がおすすめです。
では、それぞれ特徴を見ていきましょう。
封筒型
封筒型の寝袋は、その名の通り封筒のような形をしているのが特徴で、適度に弾力があり、布団に近い寝心地です。
メリット
- 開口部が広いので出入りがラク。
- 寝返りを打つこともでき、ゆったりと寝る事ができる。
- ファスナーの開閉が自由で、暑い時は下から足を出したり、広げて掛け布団のように使うこともできる。
- 同じモデル同士で連結する事もでき、2人で一緒に寝ることができる。
- 洗濯機で丸洗いできるモデルが多く、汚れてもメンテナンスしやすい。
デメリット
- 首元が開いている構造なので、体と寝袋の間に隙間ができ、保温性はマミー型に比べると劣る。
- 収納サイズがマミー型に比べて大きくなってしまう。
マミー型
マミー型の寝袋は、ミイラ(マミー)のように身体に沿った形状の寝袋です。
メリット
- フードがあるため頭まですっぽり被る事ができ、外気が入りにくく保温性が高い。
- 軽量でコンパクトに収納する事ができる。
デメリット
- 身体に沿った形状なので、人によっては窮屈に感じてしまうかも知れない。
- 羽毛(ダウン)を使ったものが多く、値段が高くなる傾向がある。
インナーシュラフ
寝袋の中にさらに一枚入れて使うものです。
いわゆる毛布のような役割ですね。
上記の寝袋だけでは保温力が足りないような時に、寝袋の保温性を高めてくれます。
保温力があまり高くない封筒型と組み合わせることで、夜間グッと気温が下がっても体を温めて快眠できます。
フリース素材のものが多く、丸洗いが可能です。
丸洗いしにくいマミー型と併用することで、寝汗をかいてもシュラフ内を清潔に保つ事ができます。
さらに吸湿性や通気性も高いので、夏なんかはコレ1枚でも快適に寝る事ができます。
少し荷物が増えてしまいますが、薄手でコンパクトに収納できるので寒さが心配な時は、あると安心です。
ちなみに我が家も、気温の低い春や秋は、封筒型と組み合わせて使用しています。
中綿の違い
寝袋の保温性と値段を大きく左右するのが「中綿(なかわた)」です。
「ダウン」と「化学繊維に」大きく分ける事ができます。
ダウン
軽量で保温性が高いのが特徴です。
しかし、価格は高めのものが多く、家族分揃えるとなるとちょっと大変です。
保管時は注意しないとカビが生えてしまうこともあるので、キャンプに行き慣れて、道具の管理にも慣れている中級者〜上級者向けかなと思います。
化学繊維
耐水性に優れ、洗濯機などで丸洗いできるのが特徴です。
封筒型に多く使われますが、マミー型に使われているものもあります。
保管場所にもそれほど気を使わなくても良いため、初心者やファミリーにおすすめです。
使用下限温度より快適温度を目安に選ぶ
寝袋を選ぶ際は、使用下限温度ではなく快適温度を目安にする事がポイントです!
寝袋に使われている素材や素材の量によって、寝袋がどの温度で使えるのか変わります。
だいたい、商品の箱や袋に使用下限温度や快適温度が書かれています。
キャンプをする季節やキャンプ予定地の気温に注意しましょう!
対応温度はメーカーによって基準がバラバラで、値段が安いものには怪しいものもあるので注意が必要です。
ちなみに、山の標高が100m高くなるごとに気温は約0.6〜1℃低下します。
また、当然ながら緯度が上がると気温も下がります。
一般的に、キャンプに行く予定地の気温から−5℃低い対応温度を目安に選ぶと安心と言われています。
季節別、寝袋えらびの目安
- 夏用なら快適温度が5℃~10℃の製品がおすすめです。
- 冬の場合は-5℃以下のものを選ぶようにしましょう。
- 春~秋の3シーズン用は-5℃~5℃の製品が向いています。
寒さが心配な場合は、前述したようにインナーシュラフがあるとグッと保温力を高める事ができます。
キャンプ初心者にオススメの寝袋4選!
ネットで調べると星の数ほどの商品がヒットしますが、値段がピンキリで性能もよくわかりませんよね。
結論としては、化学繊維の中綿を使用した封筒型がオススメです。
マミー型に比べて、収納時は少し大きくなってしまいますが、汚れても丸洗いできて保管にもあまり気を使わなくて済むからです。
では、これを買えば失敗しない!オススメの寝袋をご紹介します。
コールマン(Coleman) 寝袋 ファミリー2in1 C5 使用可能温度5度 封筒型
まずは、我が家も使用するコールマンのファミリー用寝袋です。
厳密にはこの1個前のモデルを使用していますが、このモデルから「サーマルスプリットカラー」という首元から冷気が入り込むのを防ぐ襟がついています。
分離すれば2人用の寝袋になり、値段も安いので、一気に家族用の寝袋を揃える際に効率が良いです。
子供が小さい時は、連結して一緒に寝る事ができますし、大きくなったら1人ずつ別々に使用する事ができます。
快適温度は5℃以上、使用加減温度は0℃となりますが、サイズがゆったりしているので、インナーシュラフを併用すると、少し寒い春先や秋にも安心して使用する事ができます。
化学繊維を使用した封筒型なので収納時は少し大きめですが、洗濯機で丸洗いができ、入門用としてだけでなく、長く使える商品です。
コールマン(Coleman) 寝袋 マルチレイヤースリーピングバッグ
封筒型ですが、アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリースの三層構造で、−5℃まで対応する4シーズン使用出来るモデルです。
3つのレイヤーを組み合わせて使用しても良し、分離しても使うことができるので、キャンプ時の気温によって調節する事が可能です。
先に紹介した「コールマン(Coleman) 寝袋 ファミリー2in1 C5」よりも少し値は張りますが、暑がりな子供用は「コールマン(Coleman) 寝袋 ファミリー2in1 C5」で大人用はコレでなんて使い方も良いと思います。
こちらも洗濯機で丸洗いが可能です。
抗菌防臭 丸洗いシュラフ・5
続いてロゴスの「抗菌防臭 丸洗いシュラフ・5」
こちらは対応温度別に「15℃・10℃・5℃・2℃・0℃・−2℃・−6℃」とそれぞれシリーズになっています。
一般的なファミリーキャンプであれば、適正温度5℃のこちらのモデルで良いかなと思います。
表面生地に生地にモイスポリという汚れに強い素材を使用していて、肌面には抗菌・防臭加工が施されています。
この抗菌・防臭効果がすごくて、銀とポリマーを組み合わせた独自の構造により高い抗菌効果を長期間維持できるそうです。
洗濯や汗による影響もほとんどなく、50回の洗濯耐久検査においても99%の抗菌効果を維持しています。
よく洗濯物が生乾きすると臭くなりますが、原因は菌の仕業です。
そう言ったものも防いでくれるので、長く清潔に使用する事ができます。
内綿もロゴス独自のものを使用しており、フカフカしていてとても寝心地がよさそうです。
こちらは1個ずつの販売ですが、値段も手頃で、2つ買うと先に紹介したコールマンの寝袋と同程度です。
スノーピーク(snow peak) 寝袋 エントリーパックSS SET-105
スノーピークから、キャンプデビューに最適なエントリーシュラフをご紹介します。
使用温度は、こちらも適正温度は5℃です。
収納袋が工夫されていて、収納時はクッションとしても利用する事ができます。
スノーピークの嬉しいところは永久保証がついているところ。
寝袋のクリーニングサービスや、万が一破損した場合でも修理をしてくれます。
ただ、こちらはポリエステルを使用しているので、洗濯機で丸洗いも可能です。
公式では、春から夏の使用を想定して販売していますが、掛け布団を使用したり、インナーシュラフを使用すれば、秋など少し肌寒い時期でも使用可能かと思います。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 寝袋 シュラフ ウォッシャブルシュラフ
コスパ抜群のキャプテンスタッグから、その名の通りシーツが外せて洗える寝袋です。
シュラフを丸洗いしてしまうと、洗うのも面倒だし、乾かすのに時間もかかるし、ゴワゴワする。そんな方にもってこいの商品です。
シュラフは天日干ししておいて、内側のシーツはしっかり洗濯すれば、乾かす際の手間が軽減できます。
こちらは対応温度7℃の製品で、春から秋口のキャンプでは問題なく使用できると思います。
何と言っても値段がお得!
1年に何回もキャンプ行くわけではないし、とりあえず持っていれば、気が向いたときにすぐにキャンプができると言う方にはオススメです!
子供用の寝袋は必要?
封筒型にもマミー型にも、子供用サイズのものがありますが、個人的にはいらないかなと思います。
我が家も5シーズン目に入りますが、未だかつて子供用を買っておけばよかったと思う場面は一度もありませんでした。
高地キャンプや登山キャンプをするなら、防寒を考えて必要だと思いますが、普通のファミリーキャンプを楽しむ位ならいりません。
子供が大きくなったら、買い直さないといけなくなってしまうので、お金もかかりますしね。
どうしても1人で寝たいという場合以外は、封筒型を組み合わせて一緒に寝れば良いと思います。
子供が成長したら分離して使用すれば良いので、長く使うことができます。
まとめ
寝袋を選ぶ際のポイントは、寝袋の種類と特徴、内綿、対応温度に注意しましょう。
それでも迷ってしまう場合は、有名メーカーの物を選ぶと失敗が少ないと思います。
結論として、ファミリーキャンプには封筒型がオススメです。
少し収納時はかさ張りますが、布団に近い寝心地で、丸洗いもでき、保管に気を使わなくて済むというのが良いと思います。
寒さが心配な場合は、インナーシュラフを組み合わせると温度調整がしやすいです。
テント内とはいえ、屋外で眠るのって、慣れないと熟睡できないんですよね。
ちゃんと寝られるかどうかでキャンプの印象も変わってきます。
でも、今回解説したポイントに注意して寝袋を選べば、快適にキャンプを楽しむ事ができると思います。
ぜひ、自分にピッタリの寝袋を探してみて下さい!
もしかしたら寝袋より大切な、スリーピングマットの選び方も参考にしてください!
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