自分が持っているキャンプ道具の容量が、全部で何リットルなのか知っていますか?
誰しも「これ全部車のトランクに詰めるかなぁ」なんて、考えた事があると思います。
車のトランク容量は、ネットで「(車種名) トランク 容量」って調べればわかりますよね。
でもトランク容量がわかっても、自分のキャンプ道具が何リットルになるか知らなければ、本当に積めるのかわかりません。
「せっかく買ったのに、キャンプに持って行けなかった」なんて悲しすぎます。
そんな経験をしないために、おおよその自分の荷物の容量を把握するのって大事です。
今回は、キャンプ道具の容量の計算方法や、道具を車に積載する時のポイントを解説します。
あなたの道具は何リットルに相当する?
持っているキャンプ道具の容量を、1個ずつ計算して合計してみましょう。
でもその前に、まずは容量の単位の確認です。
容量の単位って覚えてますか?
小学校で習った記憶を呼び覚ましてみます。
容量はL(リットル)、または㎤(立方センチメートル)でしたね。
それぞれ単位を換算すると
1L=1000㎤
となります。
当然ながら、㎤は「たて×横×高さ」で計算します。
まさか小学校の算数がキャンプに役立つとは思いませんでした。
では実際に、テントやタープ、イスなどキャンプ道具の収納時の寸法をもとに、容積を計算してみます。
ここでは我が家のキャンプ道具で試算してみます。
テント
スノーピーク(snow peak) テント エントリー2ルーム エルフィールド
収納サイズ:キャリーバッ グサイズ:83 × 30 × 34 cm = 84.7L
グランドシート
スノーピーク(snow peak) エントリー2ルーム エルフィールド マットシートセット
収納サイズ[フロアマット]:64 × 60 × 10 cm = 38.4L
寝袋
コールマン(Coleman) 寝袋 ファミリー2in1
1個当たりの収納サイズ:35 × 35 × 42 cm = 51.5L
4人家族なので、51.5L × 4個 = 206L
マット
コールマン(Coleman) エアーマット キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル
収納時サイズ:30 × 30 × 70 cm = 63L
家族分2個使っているので 63L × 2個 = 126L
コット
私が持っている「Hawk Zing キャンプコット」は廃盤になってしまったので、ほぼ同サイズの物を上にご紹介します
収納時サイズ: 19 × 19 × 55 cm = 19.8L
テーブル
KingCamp アウトドア テーブル
収納時サイズ:101×17×12 cm = 20.6L
小テーブル
これも「Kimimara アウトドア テーブル」は廃盤なので、同サイズの物をご紹介。
収納サイズ:30 × 40 × 4 cm = 4.8L
ユニフレーム(UNIFLAME) フィールドラック
収納サイズ:59 x 35 x 2.5 cm = 5.2L
2個重ねてラックにしているので 5.2L × 2個 = 10.4L
イス
KingCamp アウトドアチェア
収納時サイズ:52 x 13 x 17 cm = 11.5L
家族用に3個使っているので 11.5L × 3個 = 34.5L
クーラーボックス
クーラーボックスは、どこかのホームセンターで購入しました。
どこで買ったか、品名も型番もわからないので、ほぼ同サイズの物を紹介します。
クーラーボックス25L= 43 × 28 × 35 cm = 42L
ツーバーナーコンロ
ソト(SOTO) ハイパワー2バーナー ST-525
収納時サイズ:55 × 34 × 9 cm = 16.8L
コンテナ(キッチンツール)(ランタンとかもろもろ)
リス コンテナ収納 トランクカーゴ
製品サイズ:31 x 34 x 50 cm = 52.7L
コンテナは2個持って行っているので 52.7L × 2個 = 105.4L
焚火台
スノーピーク(snow peak) 焚火台
サイズ:70 × 59 × 7 cm = 28.9L
薪
薪はキャンプ場で買っても良いですが、使いやすい長さにカットされた広葉樹と針葉樹がセットになったこちらが使いやすいです。
38.3 x 28.2 x 15.8 cm = 17L
ランタンスタンド
10 × 8 × 110 cm = 8.8L
以上、こんな具合です。
結構ありますね・・・。
これらを合計して、ズバリ 764.1L と言う結果になりました。
これにさらに着替えやタオルなども積まなくてはいけないので、かなりの量になります。
ちなみに、キャンプで必要なものは、以下の記事でも書いていますので、これから揃えると言う人は参考にしてみて下さい。
車のトランク容量はVDA方式で算出
車の荷室の積載容量は、一般的に「VDA法」という方法で測定されていて、L(リットル)で表されます。
VDA法とは、VDA(ドイツ自動車工業会)が定めた荷室の容量を測る方法です。
長さ20cm×幅10cm×高さ5cmのテストボックス(容積1L)を荷室にいくつ入れられるか
で容積(L)を測定します。
つまり、トランク容量が400Lと言うことは、このテストボックスが400個入ったと言う事になります。
ただし、テストボックスが入らないような隙間は測定値から除かれるので、実際の寸法から測定した容量よりも少なくなっています。
しかし、おおよその数値を把握するだけでも、キャンプ道具選びや、車の買い替えの参考になります。
ちなみに我が家の車はホンダのヴェゼルで、トランクの容量はVDA方式で404Lです。
家族4人乗車で、うちのキャンプ道具を全部積もうとしても、トランクだけでは足りません。
後席足元に荷物を置いたり、家族みんなの膝上に荷物を置いて、1回だけ無理やりキャンプに行った事があります。
その結果、車内が狭すぎてみんな具合が悪くなり、子供がゲロ吐きました。
んで、これではダメだと言うことで360Lのルーフボックスを設置しました。
今ではトランクとルーフボックス合わせて760Lの荷室を確保し、上記の荷物を詰め込んでキャンプに行っています。
ルーフボックスマジで良いです。
ルーフボックスの導入について、よかったら下の記事も参考にしてください。
道具を車に積載する際のポイント
必要な容量を確保したとしても、車ごとに荷室の形状は様々です。
ちょっとしたコツを覚えるだけで、道具の積み込みがグッと楽になります。
重い物は下に、軽い物は上に積
テントなど重い物や、現地に着いてからしか使わない物は下に積みます。
クーラーボックスは手前に積む
途中で食材や飲み物を買い足す事もあるので、クーラーボックスはフタが開けられるように積むと良いです。
細々したものは、トランクカーゴを使ってまとめる
キッチンツールやランタンなど、細々したものはトランクカーゴやコンテナを使ってまとめると収納しやすくなります。
その際、「キッチンツール類」「火器、照明類」などのようにジャンルごとに分けておくと、どこに入れたか把握しやすいです。
また、割れ物はタオルに包むと破損や事故を防ぐ事が出来ます。
柔らかい物でデッドスペースを無くす
タイヤハウスなど荷室の出っ張り部分へは、箱型の荷物は置きづらいので、デッドスペースは寝袋やブランケット、着替えなどで埋めるとちょうど良いです。
また、柔らかいものは、キャンプ場に着くまでの同乗者のクッションとして活用するのも手です。
レジャーシートが1枚あると超便利
キャンプ場についてからテントを設営するには、積んである荷物を一度下ろさなければいけません。
そんな時のために、レジャーシートが1枚あると、荷物の待機場所を確保できます。
帰る時も、テントを撤収して積み込むまでの荷物の待機場所に出来るので、とても便利です。
後方視界を塞ぐのは危険
ルームミラーで後方視界がない状態でも、法律上違反ではありません。
しかし、荷物を大量に詰め込んで、後方が見えなくなったために起きた事故もあります。
実際、後ろが見えないと不安ですよね?
でも最近は、デジタルインナーミラーを活用することで、たくさん荷物を積んでも後方視界を確保できます。
使い始めは多少違和感がありますが、実際に使ってみるとだんだん慣れてきて、見えすぎるくらいです。
標準装備の車も増えてきているので、荷物がパンパンになってしまう場合は導入を検討するのも良いと思います。
荷物が乗らない、積載量を増やしたい、そんな時は?
1番手っ取り早いのは、もう一度必要か考えて、荷物を減らす事です。
でも「どれも必要だ」と言う場合は、荷物を積むスペースを増やすしかありません。
積載量を増やすには、「車の外に積載する」方法と
「車を買い替えちゃう」方法があります。
車の外に積載する場合
- ルーフボックス
- ルーフキャリア
- ルーフバッグ
- ヒッチメンバー
などを使用することで、簡単に積載量を増やす事ができます。
車のルックスも、一気にアクティブな雰囲気になります。
車を買い替える場合
4人家族のキャンプ道具って、最低でも600L位になってしまうので、車選びは頭を悩ませます。
「アウトドアと言えばSUV」という事で、荷室容量を見てみましょう。
- スバル フォレスター:550L
- トヨタ RAV4:570L
- マツダ CX-5:505L
- BMW X3:550L
- アウディ Q5:550L
と言う感じです。
ついでにラージサイズSUVの荷室容量も見てみましょう。
- トヨタ ランドクルーザー300:1,130
- トヨタ ランドクルーザープラド:621L
- ボルボ XC90:692L
- BMW X5:650L
などなど取り上げればキリがありませんが、車のサイズが近いものは、積載量も似たり寄ったりですね。
4人家族でキャンプに行くとなると、ラージサイズSUVになっちゃいます。
でも可能な限り荷物を減らすとか、ルーフボックスを活用するなど工夫次第で、小さな車でも大丈夫です。
では、ミニバンの容量をみて見ると
- トヨタ ノア・ヴォクシー:1,243L
- トヨタ アルファード:960L
- 日産 セレナ:815L
- ホンダフリード:715L
- ルノー カングー:660L
などなど、ミニバンの積載量ってやっぱりすごいですね。
これだけ積めれば、本当にゆったりキャンプに行けちゃいます。
車選びって、最後は好みの問題になってしまいますよね。
でも、自分の持っているキャンプ道具の容量を知っていると、いろいろな車の荷室容量を見た時に、積めるのか想像しやすいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分のキャンプ道具の容量を計算すると、車の使い方や選ぶ際にとても参考になります。
また、自分の荷物が多過ぎないか知る事も出来ます。
私も今回初めて計算してみましたが、車のトランクとルーフボックスの容量をきっちり使えているなと改めて確認できました。
荷物の量を把握するって大事ですね。
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