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今さら聞けない腕時計の基礎知識

腕時計は大人の男性にとって、時刻を確認する以外にもステータスだったりビジネスマナーだったり、色々重要なアイテムです。

そして、価格もデザインも様々。

とりあえず手頃なもので済ませているって人も多いかもしれません。

また、Apple WatchやPixel Watchのようなウェアラブルデバイスを使用している人も多いでしょう。

今までデザインの違いだけで腕時計を選んでいませんでしたか?

しかし腕時計の基礎知識を知ると、何気なく身につけていた腕時計の見方が変わります。

時計を選ぶ際に見るところ、価格差の意味、腕時計の奥深さがわかり、TPOに合わせた腕時計を選べるようになります。

というわけで、今回は腕時計の基礎知識についてまとめてみました。

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目次

時計の種類

腕時計には様々なデザインがありますが、大まかに分類すると以外のようになります。

ビジネスウォッチ

最もシンプルなデザインで、時針・分針・秒針の3本の針からなる必要最低限の要素で作られたもの。

ドレスウォッチ

ドレスアップした際に適した腕時計です。

エレガントなデザインで、結婚式や法事、式典などの冠婚葬祭などフォーマルな場に適したものを言います。

ビジネスウォッチと同様に薄いケースに革バンドで、シンプルなものが好まれます。

「2針、革ベルト、白文字盤、バーインデックス」が最もフォーマルなものとされています。

スポーツウォッチ

大きめで厚いケースの無骨なもの。

クロノグラフやGMTなどの機能を搭載し、機能性と耐久性を備えたものが多いです。

ダイバーズウォッチ

スポーツウォッチの中でも、特に防水性能や潜水性能を強化したもの。

防水性だけでなく、酸素ボンベの残量を測るカウントアップベゼルを備え、機能面でも優れています。

クロノグラフ時計

ストップウォッチの機能を備えた腕時計です。

スタート&ストップボタンと、リセットボタンの2つのボタンがついています。

時計の各部位の名称

次に腕時計の各パーツについて見てみましょう。

時計を動かす心臓部はムーブメントと言います。

そして腕時計を構成するパーツはケースガラスリューズバンドダイアルベゼルラグなどで作られます。

それぞれどのような種類があるか見ていきます。

ムーブメント

時計の動力となるもので、時計の心臓部です。

一般的にに日本製、スイス製のものは精度が高いと言われています。

動力源は「機械式(手巻き、自動巻き)」「クォーツ(電池)」に分けられます。

機械式(手巻き、自動巻き)

機械式の動力源はゼンマイです。

ゼンマイを巻く作業が必要になりますが、手巻き式の場合は、リューズを回してゼンマイを巻き取らなければなりません。

自動巻きの場合は、腕の動きに合わせてローターがゼンマイを巻き上げます。

(ちなみに現在、多くのメーカーが作っているものは自動巻きが主流です。)

機械式の場合、クォーツと違って置きっぱなしにすると止まってしまいます。

クォーツに比べて造りが精密なので衝撃に弱く、着用する際は注意が必要です。

また、1日に数秒誤差が出ることがあるため時間に正確さを求める方には向いていません。

そして自動巻きの機構をケースに納めなければならないため、本体がやや厚めになってしまうのもデメリットです。

機械式時計は、手巻き・自動巻きともに3〜5年毎にメンテナンスが必要です。

しかし、きちんとメンテナンスすれば何十年も使うことができます

値段は高めですが、その分高いステイタスと所有満足度を得ることができます。

クォーツ

クォーツの動力源は電池です。

クォーツは「水晶」の事で、時計の中に小さな水晶振動子が入っています。

水晶振動子は電気の力でぶるぶる震え、IC回路によって1秒ごとの電気信号に変換されます。

このようにクオーツ時計は、電圧を加えると正確に振動する水晶の性質を利用して作られています。

1927年にアメリカのマリソンが発明し、その後小型化が進められて、1969年にSEIKOが世界初のクォーツ腕時計を発売しました。

当時の高精度な機械式腕時計よりもはるかに正確で、衝撃にも強いため、クォーツ式腕時計は劇的に世界中に広まりました。

クォーツの電池に代わる動力源

近年、電池交換不要になる動力源の開発も進められてきました。

というのも廃棄されるクォーツ腕時計の電池の数は、日本のみならず世界中と考えると莫大となり、環境保護の観点からも必要だったからです。

その代替えとしてソーラー自動巻発電熱発電スプリングドライブなどの方法が開発されています。

ソーラー

1976年にシチズンが世界初の太陽電池腕時計を発売。

翌年にSEIKOがソーラー発電時計を発売しました。

日光を浴びることで充電され、最近のものであれば部屋の照明の灯りでも充電されます。

暗い場所に保管しない限り、電池切れの心配はありません。

自動巻発電

1988年に腕の動きで発電する自動巻発電をSEIKOが発売。

自動巻時計は腕の動きでローターを動かしてゼンマイを巻き上げますが、自動巻発電は腕の動きでローターを動かして発電するという点が異なります。

つまり「小さな発電機」が腕についているようなものです。

ただし、身につけていないと動きが止まってしまうのが難点です。

熱発電

1982年に世界初の熱発電腕時計をブローバが発売。

1988年にSEIKOも熱発電腕時計を発売。

腕時計をつけている人の体温と外気温の温度差で発電する機構を搭載しています。

出典:SEIKO

スプリングドライブ

機械式、クオーツに次ぐ革命的な機構です。

機械式と同様にぜんまいがほどける力を利用して発電します。

クオーツ式同様、水晶振動子が正確な信号を発信します。

スプリングドライブは、言わば機械式とクオーツのハイブリッドです。

ケース

ムーブメントとダイアルを納める外装のことです。

いわゆる時計本体ですね。

言うまでもなくケースが時計の第一印象を決めます。

ケースの形

ラウンド

1番オーソドックスな円形の形

スクエア

正方形でクラシカルな印象

レクタンギュラー

長方形

クッション

丸みのある四角形

Apple Watchみたいな

トノー

樽(たる)の形

オーバル

楕円形

ケースの素材

ケースの形も大切ですが、金属アレルギーを起こさない素材を選ぶことも重要です。

ステンレススチール

錆びにくい素材として、現在の腕時計では最もポピュラーな素材です。

また、とても硬くて耐久性もあり、多少の傷がついても研磨すれば輝きを取り戻すことができます。

一言でステンレスと言っても、たくさん種類があります。

安価な腕時計で使われるものは「304ステンレス」で、キッチンの流しに使われるものと同じものです。

304ステンレスよりもワンランク上のものが306ステンレスですが、高級腕時計に使われるものは316Lステンレスで、医療用のメスにも使われています。

なお、ロレックスにはさらに品質が高い904Lステンレスが使われています。

ゴールド

圧倒的なラグジュアリー感と美しい輝きで、全ての人の憧れの金属かと思います。

純金は金属としては柔らかすぎるため、他の金属を配合して18Kとして腕時計のケースとして使用されています。

その18Kに銀や銅、パラジウムを混ぜ合わせて配合を変えるとイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなどのカラーゴールドができます。

プラチナ

白金とも呼ばれていますが、ホワイトゴールドとは異なります。

パッと見ではホワイトゴールドと見分けはつきません。

高い耐久性と耐腐食性を持つプラチナは、腕時計のみならず、結婚指輪などでも多く使われています。

原鉱石1トンからわずか3gしか取れないため、プラチナを使ったケースはゴールドよりも希少性は高いです。

シルバー

古くは懐中時計が主な時代から永く使用されてきた素材です。

加工が容易である反面酸化しやすく、表面が黒ずんでしまいます。

しかしクロス(布)で磨けば輝きは戻ります。

チタン

ステンレススチールに比べて5〜6割程度の重さで、長時間つけていても疲れにくい素材です。

加工がしにくいので、鏡面加工や研磨をすると非常にお金がかかってしまいます。

しかし傷がつきにくく、アレルギーも起きづらいです。

セラミック

金属ではない無機物の粉が原料となっていて、陶磁器とも言われます。

金属ではないので、金属アレルギーは起きません。

耐久性はステンレススチールの約3倍ですが、落としたり強い衝撃が加わると欠けたり割れたりしてしまいます。

また、後から修復もできません。

カーボン

金属ではないので、金属アレルギーは起きません。

耐久性はステンレススチールの約10倍、重さは約1/4。

もともと傷はつきにくい素材ですが、傷がついてしまうと修復ができません。

プラスチック

大量生産が可能でコストを低く抑えることができる素材です。

また、加工や着色がしやすいため、豊富なカラーバリエーションを作ることができます。

しかし、耐久性が低いため劣化しやすいのが難点です。

アルミニウム

とても軽量で値段が安く、加工が容易です。

しかし傷がつきやすいため、表面加工が施されています。

ゴールドプレート

金メッキのことです。

メッキが厚いほど剥がれにくくなります。

メッキの暑さの単位はミクロンで表され、「GP20」はメッキの厚さは20ミクロンという意味になります。

ダイアル(文字盤)

時計の表示盤のことで、腕時計の顔となる部分なので、顔、フェイスなどとも呼ばれます。

通常は金属板でできており、金や銀、真鍮が使われることが多いです。

インダイアル

文字盤に搭載された小さなダイヤル(文字盤)のこと。

スモールセコンド

インダイアルに設置された、小さな秒針のこと。

対して時針、分針とともに中央に設置された秒針を「センターセコンド」と言います。

スモールセコンドを設置するメリットとして、ケースを薄くすることができます。

今やセンターセコンドのほうがよく見られ一般的ですが、スモールセコンドの方が歴史は古いです。

そのため、スモールセコンドを搭載した腕時計は、どこかクラシカルで落ち着いた印象を与えます。

30分積算計、60分積算計

クロノグラフ使用時、インダイアルに30分までの時間を表示するもの。

60の表示があれば60分積算計。

12時間計、24時間計

経過した時間を測定する

ちなみに午前と午後の識別をするために24時間計もあります。

インデックス

腕時計の文字盤に書かれた時や分を表す数字や目盛のことです。

表記には数字だけでなく○や□、☆などが用いられることもあります。

逆に何も書かれていないものもあり、その時計のデザインや価値を決める重要なものです。

インデックスの種類

バーインデックス

棒状のインデックスで、視認性は割と高く、すっきりしたデザインです。

トライアングルインデックス

逆三角形タイプのインデックスです。

ダイバーズウォッチなどは、視認性を高めるために12時の位置に逆三角形のマークで時刻を表しています。

ドットインデックス

ダイバーズウォッチでよく用いられるインデックスです。

ドットに夜光素材を使って、暗闇でも視認性が高くなるようなものもあります。

アラビアンインデックス

腕時計というより時計の定番となっている表記です。

時刻を認識しやすいので、広く用いられています。

アラビア文字の書体は無数にあるので、一言でアラビアンインデックスと言ってもさまざまなデザインの文字盤になります。

他にもローマ文字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ…)を使用したローマインデックスやダイアを使用したダイアインデックスなどがあります。

ガラス(風防)

文字盤を覆うガラスを風防と言います。

ガラスには種類があり、サファイアガラス、ミネラルガラス、アクリルガラスなどがあります。

ガラスの素材

ミネラルガラス

一般的に広く使われているガラスで、無機ガラスとも言います。

家の窓ガラスと同じようなものです。

ガラスの硬さを示すモース硬度という指標(最高10)で見ると、ミネラルガラスは約4〜6です。

現在では安価な腕時計に広く使われています。

加工がしやすいのがメリットですが、傷がつきやすいのが難点です。

サファイアガラス

鉱石から作られたガラスで、モース硬度9とミネラルガラスよりもはるかに硬いガラスです。

名前の通りサファイアを使用していますが、人工的に製造したものです。

製造にはかなり時間がかかり、加工も難しいため高価なガラスです。

非常に傷がつきにくいため、ほとんどの高級腕時計に使われています。(Apple Watchにも使われていますね)

傷がつきにくく硬いのですが、欠けたり割れてしまうことがあります。

アクリルガラス

いわゆるプラスチックのガラスです。

モース硬度は2〜3と低いため、現在ではあまり腕時計には使われていません。

熱や紫外線にも弱く、変色もしやすいガラスです。

しかし、1970年以前の時計には広く使われていたため、あえてアンティークな風合いを出すために使われることがあります。

リューズ(龍頭)

時刻合わせやゼンマイの巻き上げに使うパーツです。

リューズは日本語圏の呼び方で、英語圏では「クラウン」と呼ばれています。

一般的には3時の位置に備えつけられていることが多いです。

そもそもなぜリューズ(龍頭)と言うのかというと、懐中時計の紐やチェーンを通す部分(かん)がお寺の釣鐘の龍頭に似ていることから呼ぶようになりました。

リューズには引き出し式とねじ込み式の2種類があります。

ほとんどの時計は引き出し式で、より機密性が求められるダイバーズウォッチはねじ込み式です。

スタート・ストップ・リセット

クロノグラフ時計についているボタンで、一般的にリューズの上についているボタンが「スタート・ストップ」で、下についているボタンが「リセット」ボタンです。

ベゼル

文字盤や風防の外周を囲んでいるパーツです。

スマホやPCのディスプレイの外枠のことも指すのでおなじみかなと思います。

もともと風防の固定を助けるようなパーツでしたが、時代の流れや時計の進化とともに時刻表示機能や潜水時間の記録機能がつくものも出てきました。

ベゼルの種類

スムースベゼル

腕時計では一番オーソドックスなデザインです。

別名ポリッシュドベゼルとも呼ばれます。

特に装飾もなく鏡面仕上げのツルっとしたデザインで、文字盤の視認性が上がるのが特徴です。

また、装飾がされた文字盤を引き立てます。

フルーテッドベゼル

ベゼル全体にギザギザの山形カットがされたものです。

フルーテッドとは「縦溝彫りの、溝付きの」という意味です。

手の傾きによって、ギザギザの陰影が出てキラキラして見えます。

主に金が素材としてつかわれるため、ゴージャスな雰囲気があります。

しかし金は柔らかく、衝撃に弱いので注意が必要です。

エンジンターンドベゼル

航空機のエンジンが回転しているようなデザインのベゼルです。

フルーテッドベゼルにも似ていますが、片方しか削っていないため少し異なります。

また、このデザインはベゼルだけでなく、万年筆やボールペンにも使われています。

宝飾ベゼル

ベゼルにダイヤやサファイアなどの宝石を宝飾したものです。

かなりギラギラしたゴージャスな雰囲気になり、もう腕時計というよりも宝飾品といった感じです。

価格もグッと上がり、高級品の中の高級品です。

コインエッジベゼル

コインの淵のようなギザギザがほどこされたベゼルです。

フルーテッドベゼルにも似ていますが、細くて丸みを帯びたギザギザであることが特徴です。

子のギザギザによって光の反射を抑え、文字盤が見やすくなるといった機能的な面もあります。

そのため、パイロットウォッチやダイバーズウォッチなどにも採用されます。

カウントアップベゼル(逆回転防止ベゼル)

ダイバーズウォッチによく搭載されるベゼルです。

ベゼルの「▽」の印を長針(分針)に合わせることで、ダイビングしてからの経過時間がわかります。

反時計回りにしか回転しないのは、水中での誤操作を防ぐためです。

ダイビング以外でも日常生活で経過時間を測るのに便利です。

カウントダウンベゼル

カウントアップベゼルの目盛りを逆にしたものです。

これにより、残り時間が簡単にわかるという特徴があります。

ミサイルを発射してから着弾するまでの時間を測るため、ミリタリーウォッチなんかに採用されています。

GMTベゼル

GMTとは「Greenwich Mean Time」の略で、標準時を意味します。

GMTベゼルを備えた腕時計は、自分がいる場所の時刻の他に、第二・第三の場所の時刻を表すことができます。

GMTベゼルは両方向に回転し、昼夜をわかりやすくするため24時間表記であることが一般的です。

タキメーターベゼル

ストップウォッチが搭載されたクロノグラフに採用されているベゼルです。

主に時速を計算するために用いられ、1㎞移動した所要時間を読み、クロノグラフの秒針が示した数値を読み取れば、だいたいの時速がわかります。

タキメーターベゼルは、他の数値が書かれたベゼルと違って回転しません。

現在これで時速を測る人なんていないと思いますが、メカニカルな雰囲気が出てクロノグラフがより一層カッコよいデザインです。

ラグ

腕時計本体とバンド(ストラップ)を固定する部位です。

ラグは「後付け型」と「ケース一体型」に分けられます。

後付け型のラグが採用されている腕時計はアンティークのものが多く、ケースと製造が別工程になるのでデザインの自由度が高くなります。

ケース一体型ラグは、名の通りケースと一体なので丈夫でしっかりとした造りです。

そのためスポーツウォッチなどに採用されます。

フラッシュフィット(弓かん)

腕時計のケースとブレスレットをつなぐ部分のことです。

弓かんの造りは、対応する腕時計に合わせたものとなっているため、あるとブレスレットがより一体感があるものになります。

バンド

腕時計を身に着けるために、無くてはならいパーツです。

バンドの素材によって、腕時計の印象が大きく変わります。

最近は、ワンタッチで交換できる機構のものが増えているため、オンやオフで気軽に使い分ける方も多いです。

バンドの素材

金属バンド

ブレスレットやメタルバンドと呼びます。

フォーマルでもカジュアルでも合わせやすいのですが、やや重いのが難点です。

しかし汗や水に強く、耐久性があり、手入れもラクです。

素材にはゴールド、チタン、ステンレススチールやブレス(真鍮)などが使われます。

駒(コマ)の並び方によって多彩なデザインがあり、3連、5連、7連のものなどがあります。

また金属を編み込んだメッシュ素材のものもあります。

レザー

腕時計のバンドと言えばレザーと言うように、もっともオーソドックスな素材です。

革の素材によって、付け心地やデザインなど大きく印象が変わります。

素材には牛革、豚革、ワニ革、カーフ(仔牛)、コードバン(馬の尻のあたりの革)オーストリッチ(ダチョウの背中のあたりの革)などがあります。

金属バンドと比較して耐久性が劣り、水や汗に弱い特徴があります。

しかし、天然のものなのでアレルギーが出ないのがメリットです。

またデザインが豊富で、経年劣化を楽しむということもレザーベルトならではです。

その他(ウレタン樹脂、ラバー、ナイロンなど)

合成素材のバンドは、汗や水に強く、軽くて付け心地が良いのが特徴です。

ただし、カジュアルすぎるためフォーマルやビジネスシーンには向きません。

また、合成素材特有の劣化があり、ボロボロになったり切れたりしてしまいます。

しかしカラーバリエーションが豊富で、気軽に付け替えができます。

クラスプ

バックルとも呼ばれます。

腕時計のバンドに取り付けられているワンタッチ式、開閉式の金具のことです。

クラスプの中には、工具を使わずに調節可能なアジャスター機構がついたものもあります。

針の種類

アロー

針先がアロー(矢印)の形をしたもの。

ダイバーズウォッチに採用されていることが多い

ペンシル

針先がペンのような形をしているもの。

リーフ

葉っぱのような形をしたもの。

根本は細くて中央が膨らみ、針先にいくにつれて再び細くなっています。

バー(バーバトン)

棒のように先端が平らになっているもの。

シンプルでオーソドックなデザインです。

メルセデス

メルセデスベンツのスリーポインテッドスターを模したもの。

ダイバーズウォッチによく用いられています。

ドルフィン

針先にいくにつれて細くなっているもの。

ドレスウォッチに採用されていることが多い

イカ針

別名スノーフレーク針とも呼ばれ、独特な形をしたものです。

チューダーのダイバーズウォッチに採用されています。

アルファ針

ドルフィン針ににていますが、根本が細くなっています。

イナズマ針

カミナリをイメージした形状のものです。

ロレックスのミルガウスの秒針に採用されています。

コブラ針

針先がコブラの頭のような形をしています。

プレゲ針

プレゲによって考案されたもの。

先端に月をモチーフにした穴があり、とても上品な雰囲気です。

ローサンジュ針

菱形を伸ばしたようなもの。

ローサンジュとはフランス語で「菱形」を意味しています。

スペード針

スペードの形をしたもの。

懐中時計の時代からあり、伝統的な針です。

GMT

「Greenwich Mean Time(グリニッジ ミーン タイム)」の略で、イギリス・ロンドンのグリニッジ天文台が示す標準時を意味します。

GMT機能を持つ腕時計には、時針・分針・秒針に加えて24時間針が備わっています。

モデルによっては文字盤内に第二時間帯、第三時間帯がわかるベゼルを備えたものもあります。

海外へよく旅行に行く人やビジネスマンにとって、とても便利な機能です。

ムーンフェイズ

文字盤に月例表示機能を搭載したもので、月の満ち欠けしてく様子がわかります。

最近はムーンフェイズを搭載したモデルは少なくなってしまいましたが、とてもエレガントな機能だと思います。

トゥールビヨン

世界三大複雑機構の一つで、フランス語で「渦巻き」を意味します。

重力によって生じる機械式腕時計の誤差を補正してくれる機能で、1795年にプレゲによって発明されました。

構造の違いから「ノーマルトゥールビヨン」「フライングトゥールビヨン」「3Dトゥールビヨン」に分けられます。

めちゃくちゃ複雑な構造で、製造にも長期間を要するため、必然的に価格は高価になります。

でもその分、ケースから見える内部構造は、マジで芸術品です。

パワーリザーブ

機械式の手巻き時計は、放置していると止まってしまいますが、その稼働時間を稼いでくれる機構です。

IWC ポルトギーゼは3時の位置にパワーリザーブインジケーターを備え、残りの駆動時間を知ることができます。

ギョーシェ

高級時計にあるような文字盤の装飾や彫り込みのことで、ブレゲが考案しました。

見た目が美しくなるだけでなく、光の反射も抑えて視認性もアップするという機能的でもあります。

デザインも様々で、市松模様や放射状、幾何学的なものもあります。

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カボション

ドーム型に磨き上げられた宝石のこと。

龍頭の先の装飾で、しばしば見られます。

クロノメーター

スイスのクロノメーター検定協会(COSC)の規格のことです。

実際の使用を想定した5種類の姿勢と3種の温度差がある環境で、15日間時計の精度を測定し、その誤差が基準以内であった時計に認定されます。

クロノメーター認定ブランドには、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、ブライトリングなどがあります。

また、1998年にSEIKOは、クロノメーター規格を上回る「新GS規格」を設けています。

テスト内容が異なり、6種類の姿勢と17日間テストし、誤差をさらに少なくしています。

キャリバー

ムーブメントの型番です。

メーカーによって異なります。

SEIKOのムーブメントは、キャリバー6R24、キャリバー8L38、キャリバー4S36、キャリバー9S85があります。

ロレックスは3200系や1500系があります。

時計の心臓部であり、最も重要な部分です。

防水

防水加工は、ガラス、裏ぶた、リューズなどにパッキンなどで水が侵入するのを防ぐためのものです。

防水の種類は日常生活用防水、日常生活用強化防水、空気潜水用防水、飽和潜水用防水があります。

防水加工がされていないものは非防水となります。

防水の分類

2〜3気圧防水(日常生活用防水)

日常生活で使用する分には浸水の心配がないレベルの防水加工がされたものです。

「2〜3気圧(20〜30m)防水」の表記があります。

手洗いの際に少し水がかかる程度や、汗や雨で少しケースが濡れるくらいなら心配いりません。

しかし、水道から出る水を直接かけたり水槽に手を突っ込んだりということは想定外です。

5気圧防水(日常生活強化用防水)

水仕事でも耐えられるレベルの防水加工がされおり、日常生活防水よりも上のレベルの防水です。

「5気圧(50m)防水」の表記があります。

水泳などのウォータースポーツに使うにはギリギリなレベルなので、使わない方が良いでしょう。

10気圧防水・20気圧防水(日常生活強化用防水)

水泳などのウォータースポーツにも耐えられる性能の防水加工がされています。

素潜りくらいなら耐えることができます。

しかし酸素ボンベを使用するようなダイビングには使えないので注意しましょう。

空気潜水用防水

水深100〜200mまでの耐圧性と長時間の水中での使用に耐えられる防水加工がされています。

飽和潜水用防水

水深200〜1000mと防水性能を持つ腕時計のなかでも最も高い機能を持っています。

空気潜水は、主に浅い海でのダイビングなどで使えますが、飽和潜水用防水となるともっと深い場所でも耐えることができます。

ただ、潜水士でなければそんなに深くは潜らないでしょうから、その真価を発揮することはないかもしれません。

また、このクラスの深度で使う時計は防水だけできれば良いというわけではありません。

減圧症を防ぐため、潜水士は加圧室でヘリウムなどの不活性化ガスを体に吸収させますが、その時にケース内にヘリウムガスが侵入して壊れないようにする加工もされています。

非防水

アンティーク時計は、非防水です。

内部に水が入らないようにパッキンなどで処理がしてあったとしても、経年により劣化してしまいます。

アンティークということは、製造からかなりの年月が経過しているため、防水機能は「ない」と考えた方が良いでしょう。

そのため、通常の時計よりもさらに水に気をつけなければいけません。

また、汗にも十分注意しなければいけません。

ケースだけでなく、リューズやケースの隙間から内部に侵入した汗で、部品が錆びてしまいます。

定期的なメンテナンスは、部品の劣化だけでなく、汗の蓄積によるサビ対策にもなります。

カレンダー

カレンダーの種類

永久カレンダー(パーペチュアル)

パーペチュアルカレンダーとも言います。

1925年にパテリックフィリップによって開発され、世界三大複雑機構の一つと言われています。

自国の他に日付や曜日、月、うるう年までわかるようになっています。

永久カレンダーは、その複雑な構造ゆえ高級品になってしまうため、構造を簡素化して年次カレンダーが開発されました。

年次カレンダー

永久カレンダーの機能を簡素化し、1996年にパテリックフィリップが特許を取得。

自動的に30日の月と31日の月を表示してくれます。

ただし、うるう年だけは判別できないため、1年に1度調節が必要です。

注意点

衝撃

時計はいわゆる「精密機器」に分類されます。

機械式時計となるとなおさらです。

機械式時計のゼンマイは0.1mmほどの金属の板を使用し、たくさんの小さな歯車が正確な時を刻むために精巧に組み合わされています。

近年ではケースや部品が工夫され、耐衝撃性能を上げたものがありますが、それでも強い衝撃が加わると故障の原因となります。

ぶつけたり、落下してしまうと内部の部品の破損につながるため、十分注意が必要です。

磁気

時計は金属パーツを多く使用しているため、磁気を帯びると正確に作動できなくなってしまいます。

そのため、磁気を発するものの近くは避ける必要があります。

テレビやパソコン、携帯電話や電子レンジなどの近くには長時間置かないようにしましょう。

また、バッグの止め具にマグネットを使用しているものもあるため、同様に注意が必要です。

カレンダー操作

機械式時計でカレンダー機能を備えたものは日付変更をしてはいけない時間帯があります。

それが午後8時~午前4時の間です。

この時間帯は、歯車が日付を変える体制に入っているため、リューズを回して操作をしてしまうと歯車を破損してしまう可能性があります。

アレルギー

多くの腕時計は、ケースに金属が使用されているため、金属アレルギーが出てしまう可能性があります。

アレルギーが少ない素材を使用したケースを選ぶようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今まで価格やデザインだけでしか見ていなかった時計選びの幅が広がったかなと思います。

専門的な知識を身に着ける必要はありませんが、各パーツの意味や働き、機能を知るとより時計への愛着がわいてくると思います。

また、使用シーンに合わせた時計選びができるようになると、ちょっとした楽しみも増えるのではないでしょうか?

ぜひ、あなたの理想の1本を探してみてください!

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