「週末は家族でキャンプ!」
「気の合う仲間と焚き火を囲みたい!」
自然の中で過ごすキャンプの人気はますます高まっていますね。

テントや寝袋、調理器具など、たくさんの荷物を持っていくキャンプでは、「どんな車で行くか」が快適さを左右する重要なポイントになります。
「キャンプに興味はあるけど、どんな車がいいんだろう?」
「今の車でも行けるかな?」
「買い替えるなら、どんな車種がおすすめ?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャンプを楽しむ皆さんがどんな車を選んでいるのか、そしてキャンプ用途におすすめの車のタイプや選び方のポイント、具体的な車種まで、たっぷり詳しくご紹介していきます!
なぜキャンプに「車選び」が重要なのか?


そもそも、なぜキャンプにおいて車選びが重要なのでしょうか。



理由は大きく分けて3つあります。
積載量(荷物の多さ)
キャンプはとにかく荷物が多くなりがち。
テント、タープ、寝袋、マット、テーブル、チェア、ランタン、クーラーボックス、食材、着替え…と考え始めるとキリがありません。
これらの荷物を安全かつ余裕をもって積み込めるかどうかは、車選びの最重要ポイントと言えるでしょう。
移動の快適性
キャンプ場は郊外や山間部にあることが多く、自宅から長距離を運転することも珍しくありません。
運転のしやすさ、同乗者の快適性も、楽しいキャンプの思い出作りには欠かせません。
渋滞にはまることも想定すると、リラックスして運転できる車が理想です。
走破性(悪路への対応)
整備された高規格キャンプ場ばかりではありません。
時には砂利道や未舗装路、急な坂道を走る必要も出てきます。
特に雨上がりなどは道がぬかるむことも。
ある程度の悪路走破性があると、行けるキャンプ場の選択肢が広がります。
キャンプ好きはどんなタイプの車を選んでいる?
では、実際にキャンプ愛好家たちはどんな車を選んでいるのでしょうか?
代表的な車種タイプとその特徴を見ていきましょう。
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)


特徴
高い車高と大径タイヤによる悪路走破性、広い室内空間と荷室容量が魅力。
キャンプとの相性は抜群で、最も人気のあるカテゴリーの一つです。
街乗りからアウトドアまで幅広くこなせる万能性が支持されています。
4WD(四輪駆動)を選べば、多少の悪路や雪道でも安心感があります。
メリット
走破性、積載性、デザイン性のバランスが良い。運転時の視界も良好。
デメリット
車両価格や燃費がセダンなどに比べて高めになる傾向がある。
立体駐車場など、高さ制限のある場所では注意が必要な場合も。
代表的な車種例
トヨタ:RAV4、ハリアー、カローラクロス、ヤリスクロス、ランドクルーザー
ホンダ:ヴェゼル、ZR-V、WR-V、CR-V
スバル:フォレスター、アウトバック
日産:エクストレイル
マツダ:CX-5、CX-8、CX-60、CX-80
三菱:アウトランダー
ベンツ:GLA、GLB、GLC、GLE
BMW:X1、X3、X5、X7
アウディ:Q3、Q5、Q7、Q8
VW:ティグアン、トゥアレグ、T-Roc
ボルボ:XC60、XC90
ランドローバー:ディスカバリー、ディスカバリースポーツ、ディフェンダー、レンジローバー
ジープ:ラングラー、コンパス、チェロキー、レネゲード
ミニ:カントリーマン、クロスオーバー
など
ミニバン


特徴
広大な室内空間と多彩なシートアレンジが最大の武器。
3列シートを備え、大人数での移動も楽々こなします。
荷室容量も非常に大きく、大きなテントや長尺物も積みやすいのが特徴です。
ファミリーキャンパーからの絶大な支持を得ています。
メリット
圧倒的な積載量と居住性。
スライドドアによる乗り降りのしやすさ。
デメリット
車体が大きく、狭い道での運転や駐車には慣れが必要。
SUVに比べると悪路走破性はやや劣るモデルが多い。
代表的な車種例
トヨタ:アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、シエンタ
日産:セレナ、エルグランド
ホンダ:ステップワゴン、フリード
ベンツ:Vクラス
BMW:2シリーズツーリングツアラー
VW:ゴルフトゥーラン、シャラン
プジョー:リフターロング
ルノー:カングー
シトロエン:ベルランゴ
など
ステーションワゴン


特徴
セダンのような運転のしやすさと、SUVに迫る荷室容量を両立したタイプ。
車高が低めで安定した走行性能を持ち、長距離運転も比較的楽です。
スタイリッシュなデザインを好む方にも人気があります。
メリット
走行安定性と積載性のバランスが良い。
スタイリッシュなモデルが多い。
デメリット
ミニバンほどの絶対的な室内空間はない。
悪路走破性はSUVに劣る場合が多い。
近年、車種の選択肢が減少傾向。
代表的な車種例
スバル:レヴォーグ
マツダ:MAZDA6 WAGON
トヨタ:カローラツーリング
ベンツ:Cクラスワゴン
BMW:3シリーズツーリング、5シリーズツーリング
アウディ:A4アバント、A6アバント
VW:ゴルフヴァリアント、パサートヴァリアント
ボルボ:V60、V90
など
軽自動車(ハイトワゴン・SUVタイプ)


特徴
維持費の安さと小回りの良さが魅力。
近年は室内空間が広いハイトワゴンや、悪路走破性を高めたSUVタイプの軽自動車も登場し、ソロキャンプやデュオキャンプを中心に人気が高まっています。
メリット
維持費が安い。
狭い道でも運転しやすい。工夫次第で十分キャンプに使える。
デメリット
普通車に比べると、積載量やパワー、長距離移動の快適性は劣る。
大人数でのキャンプには不向き。
代表的な車種例
スズキ:ジムニー、ハスラー、スペーシアギア
ダイハツ:タフト:ウェイク
ホンダ:N-BOX
など
その他(ピックアップトラック、キャンピングカーなど)


本格的なアウトドア志向の方には、荷台を持つピックアップトラック(トヨタ ハイラックスなど)や、車中泊に特化したキャンピングカー、バンを改造したバンライフ仕様なども選択肢に入ります。
これらはより専門的な用途になりますが、キャンプスタイルに合わせた究極の選択と言えるかもしれません。
キャンプ用「マイカー」選び! 失敗しないためのチェックポイント
たくさんの車種タイプがありますが、実際に自分のキャンプスタイルに合った車を選ぶには、以下の点を考慮しましょう。
荷物の量と種類
「どれくらいの荷物を積むか」は最重要です。
家族構成やキャンプスタイル(シンプルか、こだわりギア満載か)によって必要な荷室容量は大きく変わります。
実際にディーラーなどで荷室の広さ(奥行き、幅、高さ)を確認し、自分の持っている主要なキャンプギア(クーラーボックス、テントの収納サイズなど)が収まるかシミュレーションしてみるのがおすすめです。



後部座席を倒したときのフラットさも重要です。
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乗車人数
普段の利用シーンも含め、何人で乗ることが多いか考えましょう。
ファミリーならミニバンや3列シートSUVが便利です。
ソロやデュオがメインなら、コンパクトSUVやステーションワゴン、軽自動車でも十分かもしれません。
行くキャンプ場のタイプ
整備された高規格キャンプ場がメインなら、FF(前輪駆動)車でも問題ないことが多いです。
しかし、林間サイトや河原、少しワイルドなキャンプ場にも足を延ばしたいなら、最低地上高(地面と車体の底との隙間)がある程度確保されていて、4WD / AWD(四輪駆動 / 全輪駆動)のオプションがあると安心感が格段に増します。



まぁ、ほとんどFF車で事足りると思います。
日常使うことも考えて決めるのが good!
運転のしやすさと快適性
長距離運転や慣れない道での運転を考えると、視界の良さ、小回り性能、運転支援機能の充実度も大切です。
また、シートの座り心地や静粛性なども、疲労軽減につながる重要な要素です。
燃費と維持費
キャンプにはガソリン代もかかります。
車の燃費性能は、お財布への影響も大きいポイントです。
また、税金や保険料、メンテナンス費用といった維持費も考慮して、無理なく所有できる車を選びましょう。



ハイブリッド車やディーゼル車は、初期費用は高くても燃料代を抑えられる場合があります。
「車中泊」はするか?
最近は車中泊を取り入れるキャンパーも増えています。
もし車中泊を考えているなら、シートを倒したときにフルフラットになり、大人(+子供)が足を伸ばして寝られるスペースが確保できるかが重要になります。



車種によっては純正アクセサリーでフラット化キットなどが用意されている場合もあります。
【タイプ別】編集部おすすめ! キャンプに最適なモデル例
ここでは、具体的な車種名を挙げながら、それぞれのキャンプ適性について触れてみましょう。
(※あくまで一例であり、年式やグレードによって仕様は異なります)
【SUV部門】
トヨタ RAV4


バランスの取れたサイズ感、力強いデザイン、ガソリン / ハイブリッド / PHVと豊富なパワートレイン。
特にAWDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、旋回時の安定性や悪路走破性が高い。
荷室も広く使いやすい。
スバル フォレスター


独自のシンメトリカルAWDによる高い走行安定性と悪路走破性が魅力。
広い視界と使い勝手の良い荷室もキャンプ向き。
アイサイトによる安全性能もトップクラス。
日産 エクストレイル


防水シートや防水ラゲッジなど、アウトドアでの使用を想定した装備が充実(グレードによる)。
e-POWERによる滑らかで力強い走りも特徴。
3列シート仕様も選択可能。
スズキ ジムニー / ジムニーシエラ


軽自動車ながら本格的なラダーフレーム構造とパートタイム4WDを備え、圧倒的な悪路走破性を誇る。
コンパクトなので林道なども得意。積載性は工夫が必要だが、ソロキャンプの相棒として絶大な人気。
【ミニバン部門】
トヨタ ノア / ヴォクシー


ファミリーカーの定番。広い室内と多彩なシートアレンジ、低床フロアによる乗り降りのしやすさが魅力。
最新モデルは先進安全装備も充実。
ハイブリッドモデルは燃費も良好。
日産 セレナ


e-POWERによる静かでスムーズな走りと、室内の広さ、使い勝手の良さが特徴。
ハンズフリーオートスライドドアなど、荷物で手がふさがっている時に便利な機能も。
ホンダ ステップワゴン


シンプルでクリーンなデザインと、広々とした視界、酔いにくい乗り心地を追求。
5代目ステップワゴンに採用されていた「わくわくゲート(横にも縦にも開くバックドア、一部グレード)」は荷物の出し入れに便利でした。
【その他注目車種】(ある意味本命かも?)
三菱 デリカD:5


ミニバンの積載性・居住性と、SUV並みの悪路走破性を融合させたユニークな存在。
ディーゼルモデルは力強く、悪路もタフに走れる。アウトドア派からの根強い人気がある。
トヨタ ハイエースバン / レジアスエースバン


商用バンだが、その広大な荷室と耐久性の高さから、キャンプや車中泊のベース車としてカスタムを楽しむ層に人気。
自分好みの空間を作り上げられる。
今乗っている車でキャンプを楽しむ工夫
「すぐに車は買い替えられない…」という方も大丈夫!
今お乗りの車でも、工夫次第でキャンプは楽しめます。
ルーフキャリア / ルーフボックスの活用


車内だけでは積みきれない荷物は、屋根の上を活用しましょう。
かさばるけど軽いもの(テント、寝袋、マットなど)をルーフボックスに入れれば、車内空間に余裕が生まれます。
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ヒッチキャリアの検討


車の後ろにヒッチメンバーを取り付け、専用のキャリアを装着する方法もあります。
クーラーボックスやコンテナなど、重量物を積むのに適しています。
荷物の厳選とパッキングの工夫


本当に必要なものだけを持っていくように見直しましょう。
また、収納ボックスを活用したり、隙間なく積み込む「テトリスパッキング」をマスターしたりするだけでも、積載量は意外と増やせます。
衣類は圧縮袋を使うのも効果的です。
レンタカーの利用


どうしても荷物が積みきれない場合や、悪路が予想されるキャンプ場へ行く場合は、思い切ってキャンプ向きの車種をレンタルするのも賢い選択です。
まとめ 〜最高のキャンプは、最高の「相棒」選びから〜


キャンプにおける車の重要性と、車種選びのポイント、おすすめのモデルについてご紹介してきました。
- 積載量、快適性、走破性が車選びの基本。
- 人気のSUV、ミニバンはやはりキャンプ向き。
ステーションワゴンや軽自動車もスタイルによっては有力候補。 - 自分の**キャンプスタイル(荷物量、人数、行く場所)に合わせて選ぶことが何よりも大切。
- 燃費や維持費、車中泊の有無も考慮しよう。
- 今の車でも工夫次第でキャンプは楽しめる!
「これじゃないとダメ!」という正解はありません!
大切なのは、あなたのキャンプスタイルに寄り添ってくれる「最高の相棒」を見つけることです。
この記事を参考に、ぜひご自身の使い方に合った一台を探してみてください。
さあ、お気に入りの車に荷物を積み込んで、素晴らしいキャンプ体験に出かけましょう!
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