キャンプには色々な種類やスタイルがある事を知っていますか?
オートキャンプ、ソロキャンプ、グランピングなど、キャンプには色々なスタイルがあり、それぞれ揃える道具や楽しみ方も変わってきます。
色々な形のテントやギアなど、どれを選べば良いのかわからない場合でも、キャンプの種類やスタイルを知っていると選びやすいんです。
一緒に行く人の人数や予算、場所なんかを考えると、キャンプのスタイルは自然に決まりますが、キャンプには色々な楽しみ方があることを知って、自分に合ったスタイルを探してみましょう!
キャンプのスタイルや種類を知ると、楽しさアップ!自分に合ったものを探してみよう!
上で述べた通り、キャンプには色々なスタイルや種類がありますが、イマイチ区別がつかない人が多いと思います。
例えば、オートキャンプでファミリーキャンプ、そしてロースタイルなんて聞くと、訳わからなくなりませんか?
そんな時は「キャンプをする人からの視点」「キャンプ場からの視点」「キャンプ道具を選ぶ視点」に分けて考えると、キャンプのスタイルを区別する事ができます。
これらを一つずつ見て、自分に合いそうだと思うものを探してみましょう。
キャンプする人から見たスタイル
一緒にキャンプへ行く人の人数や関係性の違いで区別できます。
家族で楽しむか、カップルで親睦を深めるか、ソロで気ままに過ごすかなど目的によって異なりますが、はっきり言ってどれも楽しいと思います。
ファミリーキャンプ
文字通り家族で楽しむキャンプです。
最近は家族旅行の代わりにキャンプへ行く家族も増えていますね。
家族で楽しめるイベントや施設があるキャンプ場も増えてきており、いつもの環境では体験できないことが数多くあります。
自然の中で思いっきり楽しむことは、子供の教育に良いだけでなく、家族の絆も深まります。
カップル・デュオキャンプ
カップルや友人、親子など2人でキャンプをするスタイルです。
2人だけで過ごすので親密度もグッと上がり、よりお互いを深く知ることができます。
普段、仕事が忙しくて2人の時間を作れないと言う人も多いかと思います。
社会の雑音から隔離された空間で、家で過ごすよりもゆったりできるのではないでしょうか?
準備する道具も意外と少なくて済みますし、2人で協力して作業ができるので、設営や食事の準備も楽です。
子供が大きくなって一緒に行ってくれなくなった場合でも、夫婦水入らずの時間を過ごすのに最適です。
ソロキャンプ
現在とてもブームになっている1人で行くキャンプです。
ソロキャンパーのおかげで、キャンプ場の平日の売り上げが支えられているなんて話も聞きます。
そしてソロキャンプは、とにかく自由!
出発から設営、食事の準備や寝る時間など、全て自分のペースでできます。
道具も全て自分の好みで揃えられるし、思い通りのサイトを作ることができます。
ただし、設営から火おこし、料理など全ての作業を1人で行わなければならないため、完全な初心者には少しハードルが高いかもしれません。
しかし日常の喧騒から離れて、どっぷりと自分だけの世界に浸ることができるので、ソロキャンプの楽しさを一度覚えてしまったら抜け出せなくなってしまうでしょう。
グループキャンプ
気の合った仲間や複数のファミリーなど、大勢で行くキャンプです。
最近は、会社の同僚と行ったり、SNSを通じて知り合った人と行くなんて事も増えているようです。
普段と違う環境で過ごすので、より親睦が深まります。
キャンプ情報を教えてもらったり、他のキャンパーの道具を見せてもらえたり、美味しい料理をシェアしたり、教えてもらったりできます。
人付き合いが苦手な奥さんも、潔癖症の夫も行ってみないと分からない、予想外の楽しさがあると思います。
キャンプ場から見たスタイル
キャンプ場の区画やロケーションをもとに区別したスタイルです。
目的地まで荷物を運搬する手段がそれぞれ異なりますが、それに合わせて道具を選ぶ必要があります。
オートキャンプ
自動車を使用したキャンプをオートキャンプと呼んでいます。
「オートキャンプ」は和製英語で、もともとは車やキャンピングカーに荷物を積み込んで、テント泊をしながら旅をする事を指します。
オートキャンプ場では車の乗り入れができるので、設営するサイトの横に車を置く事ができ、荷物の積み下ろしが楽に行えます。
(場合によっては、荷物の積み下ろし時のみ乗り入れ可で、それ以外は駐車場に止めなければいけないキャンプ場もあるので注意)
急に雨が降っても、すぐに車の中に避難できるのも良い点です。
キャンプに不慣れな初心者はもちろん、荷物が多くなりがちなファミリーキャンプにとても適しています。
ツーリングキャンプ
その名の通り、バイクでキャンプへ行くスタイルです。
バイクにキャンプ道具を積んで、好きな場所を巡り、好きなキャンプ場に泊まるというかなり自由なところが魅力です。
キャンプ場の利用料が安いだけでなくツーリングも楽しむことができるので、車で行くキャンプでは味わえない楽しさがあります。
ただし、積載量が限られるため、アイテム選びやパッキングに工夫が必要です。
でも、最近はとてもアイテムの種類が多いので、ネットで調べたり量販店で聞いたりすれば、それほど難なく道具を揃える事ができると思います。
登山キャンプ
登山をして、そのまま山中や山頂にテントを張ってキャンプをします。
普通、登山というと登ったらその日のうちに降りたり、山小屋に泊まるのが一般的ですが、登山キャンプでは「テント場」と呼ばれる場所でテントを張ってキャンプをします。
キャンプ場と違って、周りに明かりがないので、星空がより一層綺麗に見れたり、日の出や日の出なども高い位置から見る事ができます。
通常の登山やキャンプをするだけより、もっと充実感が味わえます。
とは言え命を落としかねないのが登山です。
快適性を求めると荷物が増えますし、多機能の物で済ませようとすると故障した時が大変です。
単独行動もリスクが高いので、道具選びや準備は入念に行う必要があります。
デイキャンプ
日帰りで行うキャンプのことです。
宿泊をしないので、寝袋や着替えが不要で荷物が少なくて済みます。
仕事であまり時間が取れない人でも気軽にできるのが魅力です。
テント泊でキャンプを始めたいけど道具が揃っていなかったり、初心者の人は、まずデイキャンプから始めてみても良いと思います。
朝早く行って、釣りやカヌーなどのアクティビティを楽しみ、美味しい食事を食べたり、ゆったりコーヒーを飲みながら読書をするなんていうのも楽しめます。
グランピング
グランピングとは「Glamorous(グラマラス)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた言葉で、そのまま「魅力的なキャンプ」という意味になります。
グランピングでは、自分でテントを立てる必要がなく、キャンプ場に常設してあるテントやコテージ、トレーラーハウスなどに宿泊します。
施設内にエアコンやトイレ、シャワーなどがあるものもあり、初心者でも快適に過ごす事ができます。
プランによっては、食事も準備から後片付けまでお任せで済みますし、BBQなど調理は自分達ですることもできます。
テントと言ってもソファやベッドがあったり、テレビやハンモックがあったりキャンプ場によっても様々。
キャンプも楽しみたいけど綺麗な屋内に泊まりたいという人や、気軽にアウトドアを楽しみたい人に最適です。
コテージ泊
キャンプ道具を持っていなくても、気軽にキャンプ気分を味わう事ができます。
(キャンプ場によってはキャビンやバンガローと呼ぶところもあります)
ちなみに我が家は、春・夏・秋はテント泊をしますが、冬は暖房など荷物が多くなってしまうので、もっぱらコテージ泊です。
テントを設営する手間が省けるため、時間を有効に使う事ができ、まるで別荘に来た気分を味わえるのが大きな魅力です。
コテージの周りにフリースペースがあれば、焚き火やバーベキューもする事ができます。
食事を作る手間はありますが、旅館に泊まるよりも安上がりにできるのも個人的には超オススメです。
車中泊
テントで寝るのではなく、車の中で寝るというスタイルです。
テントやタープの設営にかけていた時間が短縮できたり、悪天候に強いのも魅力的。
テント泊の場合、初心者がいきなり道具を全部揃えるのも大変ですが、車中泊なら気軽にできます。
ただし、どこでも車を停めて寝て良いわけではなく、やむをえない場合を除いてオートキャンプ場やRVパークなどの専用施設を利用する必要があります。
しかしオートキャンプは、しばしばマナーや周囲への迷惑が問題となるので、事前の情報収集や計画がとても重要です。
とは言え、車中泊地の情報収集が把握できていれば、時間やルート、立ち寄り先などの変更も割と気ままに行く事ができます。
ブッシュクラフト
最低限の道具だけ用意し、必要なアイテムは現地にある素材を使って作りながら自然の中で過ごすスタイルです。
サバイバルと似ていますが、サバイバルは生き抜くことを目的としているのに対して、ブッシュクラフトは生活することを目的としています。
必要最低限の道具だけでキャンプをするので、全て現地調達もしくは現地で道具を作る必要があります。
箸やスプーン、カップなども、ナイフを使って自作したり、木を拾い集めて焚き火をし、料理を作ったりします。
森で生活する知識や知恵が必要になるので、究極の野遊びと言えます。
道具から見たスタイル
キャンプ用品を買う前に自分の目指すスタイルが決まっていないと、何を買ったら良いのか分からなかったり、後々買い直さなければいけなくなることもあります。
自分の理想とするスタイルを決めれば、道具を選びやすくなりますし、より快適で楽しいキャンプをする事ができます。
ハイスタイル
最もポピュラーなスタイルで、テーブルやイスなどを背の高いギアで揃えたスタイルです。
家庭のダイニングテーブルと同じ70cmくらいの高さに設定するため、食事や会話をメインに楽しむ事ができ、バーバキューや料理がしやすいのが特徴です。
イスの座面も40cmほどになるため立ったり座ったりしやすく、体への負担が少なくて、動きやすいのがメリットです。
道具の種類が多く、値段も安く揃える事ができますが、必然的にギアは大きくなってしまうので運搬がちょっと大変です。
ロースタイル
背の高いギアを使用したハイスタイルに対して、背の低いギアで揃えたものがロースタイルです。
より地面に近い目線になるので、自然と一体になったような感覚が味わえます。
焚き火に薪をくべやすく、焚き火をするのに適しており、足を伸ばしてゆったり座れるのでリラックス度もアップ!
読書をするのにも快適です。
ただ、立ったり座ったりが少し大変で、人によっては腰が痛くなりやすいのが少し難点ですが、イスやテーブルがコンパクトにでき、荷物の運搬が楽なのでソロキャンプやツーリングキャンプにピッタリです。
お座敷スタイル
イスを使わずにラグやクッションに座ってくつろぐ、日本ならではのスタイルです。
グランドシートの上に厚手のラグや、冬場はこたつを置いたりホットカーペットなんかも敷いて、とても快適に過ごす事ができます。
足を伸ばして座ったりゴロゴロ寝転んだり、家にいるのと同じように過ごせる居心地の良さが魅力です。
おしゃれなラグや快適なクッションなど使うと、自分のサイトをまるでグランピングのように装飾できるので、女性や子供に人気です。
カンガルースタイル
大型のテントやシェルターの中に、ソロキャンプで使うような小型のテントを入れ込むスタイルです。
テントの中にテントを設営するので、二重の幕構造になり、外気の影響を受けにくくなります。
寝室が固定となる2ルームテントよりもレイアウトの自由度が高く、テントとシェルターの組み合わせも自由なので、自分好みのサイトを作る事ができます。
設営は思っているよりも全然楽で、初心者でも何だか上級者のような雰囲気になります。
前述のお座敷スタイルと組み合わせて、お座敷カンガルースタイルなんてマジで快適です。
まとめ
一言でキャンプと言っても、楽しみ方がたくさんある事をお分かりいただけたでしょうか?
もともとアメリカから伝わったキャンプですが、キャンプを楽しむのにどれが優れたスタイルなのかと言うのは一切ありません。
共通しているのは、自然の中でみんなそれぞれ自由に楽しむということ。
いろいろなスタイルや種類を知っていると必要な道具選びもしやすくなりますし、より自然を楽しむ事ができます。
自分がやってみたい、楽しそうと思うスタイルでキャンプを楽しみましょう!
これからキャンプを始めたい、趣味にしたいという方は、こちらの記事も参考にしてください!
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