「キャンプしたいけど、車が小さくて荷物が乗らない」
「キャンプ道具がどんどん増えて、車に乗らなくなってきた」
そんな時、いっそ大きな車に買い替えられたらどんなに楽でしょう。
しかし現実は、そうは行きません。
そんな問題を解消するには、ルーフボックスを使うのがオススメです。
でも種類はたくさんあるし、取り付けるための部品も必要だし、何を買えば良いのか分かりにくいんですよね。
この記事では、ルーフボックスを初めて買う人のために、選び方や注意点、一緒に揃えなければいけない物などについて解説します。
ルーフボックスの主要メーカー
日本では、下記3社が有名です。
- THULE(スーリー)
- INNO(イノー)
- TERZO(テルッツオ)
THULE(スーリー)
参照:THULE
THULE(スーリー)は、本社がスウェーデンにある世界最大手のカーキャリアメーカーです。
Audiやフォルクスワーゲン、BMWなど欧州メーカーに適合するモデルが豊富です。
価格はちょっと・・・どころか、かなりお高めですがメチャクチャカッコいい!
みんな憧れのブランドです。
INNO(イノー)
参照:inno
INNO(イノー)は日本のメーカーで、品質が良いだけでなく、とてもリーズナブルです。
THULEを見た後だと、余計に安く感じます。
でも安いだけじゃなくて、モノはしっかりしているのでご安心を?
日本メーカーだけあって、日本車はもちろん軽自動車のラインナップも豊富です。
私が愛用しているのは、「inno シャドウ124 マットブラック BRU124MBKE」で、容量は360Lの物です。
TERZO(テルッツオ)
参照:TERZO
TERZO(テルッツオ)は、日本のPIAAが立ち上げたカーキャリアブランドです。
TERZOのルーフボックスで人気なのは、薄くて平らなローライダーシリーズ。
フレックス機構を備えており、5cm高さを上げる事ができます。
そのため、高さ制限がある所でもぶつかりにくく、容量を増やす事も可能です。
他の人と被りたくない場合は
日本では前述の3社がメジャーですが、道を走っているとかなりの確率で他の人とカブります。
そんな時、下記のメーカーもオススメです。
「YAKIMA(ヤキマ)」は、アメリカを代表するメーカーです。
特にルーフキャリアが有名で、無骨なスタイルがキャンパーに人気です。
他にも、
ヨーロッパの「MENABO(メナボ)」
ノルウェーを拠点にしている「PACKLINE(パックライン)」
オランダの「HAPRO(ハプロ)」
などがあります。
個人的に、後方からガバっと開くPACKLINEに憧れます。
ルーフボックスを取り付けるために必要な物
ルーフボックスを取り付けるためには、以下の3点が必要になります。
- ルーフボックス本体
- ベースキャリア
- アタッチメント
まずは、土台となるベースキャリアが必要です。
これがないと、ルーフボックスだけでなくスキーやスノボ、自転車やカヌーなども積めません。
ベースキャリアは下記3つから成ります。
- ルーフの両サイドをつなぐバー
- その土台となるフット(ステー)
- 固定するためのキット(フック、ホルダー)
※フットとステー、キットとフックとホルダーは、メーカーによって呼び名が異なりますが、それぞれ用途は同じ物です。
ちなみに、ルーフレールがある車の場合は、キット(フック、ホルダー)は使いません。
※ルーフバー、フット(ステー)、キット(フック、ホルダー)は、メーカー毎に「車種別適応表」があるので、必ず確認して下さい。
また、フット(ステー)によって対応するルーフバーが異なるので要注意です。
なるべく同じメーカーの物、同じシリーズの物で揃えると失敗せずに済むと思います。
ベースキャリアがあると色々取り付けられる
ルーフボックスをベースキャリアに固定するには、アタッチメントが必要です。
ちなみに、アタッチメントを変えるとルーフボックスだけでなく、ルーフキャリアやサーフボード、スノーボードなども積むことができます。
ルーフボックスの選び方
実際に現物をみたり、試着できると選びやすいんですが、たくさん種類を置いている量販店ってほとんどありません。
ルーフボックスは思っている以上に巨大なので、店舗に置けないんですよね。
実際選ぶとなると、カタログやネットを見て購入することが多いと思います。
この時、なんとな〜く形で選んでしまうと、荷物を積んでも「デカすぎてスカスカ」だったり、逆に「小さすぎて積みきれない」なんて事もあります。
結構お金もかかるので、以下の3点に注意して慎重に選びましょう。
目的を決める
目的によって、必要となる道具の量が違います。
キャンプで使うのか、スキーやスノボで使うのか、釣りで使うのかなど様々です。
主にどんな目的で使うのか決まると、ルーフボックスの必要容量が分かると思います。
積みたい荷物の容量を計算するのに、下の記事も参考にしてください。
耐荷重に注意する
デカいからと言って、無限に積める訳ではありません。
重い物がルーフ上にあると重心が高くなってしまい、横転などの危険性が増してしまいます。
走行安定性を確保するため、ルーフの耐荷重は車種によって異なります。
車のカタログなどに記載があるので、必ずチェックしましょう。
一般的には30〜50kgですが、ベースキャリア自体の重さを考慮すると、差し引き25〜45kgが許容範囲です。
「ちょっと待って!ルーフトップテントはもっと重くなるよ?」と思うかも知れません。
人が乗れば100kg以上になりますが、ルーフトップテントは、車が静止している時に広げるので問題ないんです。
また、ルーフボックスに入れる事ができる量も決まっているので、ルーフボックスのカタログで必ず確認しましょう。
走行中の事故の元になってしまいます。
開き方
参照:amazon
高い場所に荷物を積み下ろしするため、運転席側からも助手席側からも開閉ができる「両開き式」がオススメです。
片開きタイプに比べて若干価格は高くなりますが、荷物の積み下ろしのしやすさを考えると両開きタイプの方が圧倒的に楽です。
狭い場所に駐車した際も、苦労して積み下ろししなくて済みます。
例えば、テントの片側にしか車が置けないキャンプサイトの場合、両開きでないと荷物の積み下ろしにとても苦労します。
デメリット、注意点
参照:inno
たくさん荷物を積める様になったからと言って、良い事ばかりではありません。
ぶっちゃけ鬱陶しいと思う事もあります。
洗車が大変になる
洗車機が使えないので、洗車が大変になります。
中にはルーフボックスをつけたままでも使用できる洗車機もあるみたいですが、まれです。
ルーフボックスと車の屋根の間を洗うのって、マジで大変です。
駐車場の高さ制限に引っかかる
平置きの駐車場ならほとんど問題ありませんが、高さ制限がある場所やタワー式のパーキングに入れる事が出来なくなります。
都内では、駐車場探しに結構苦労します。
ルーフボックスを設置したら、高さがどれくらいになるか把握しておきましょう。
燃費が若干悪くなる
車の屋根に大きなものを設置しているので、空気抵抗や重量が増し、燃費が若干悪くなります。
車種や運転の仕方によっては大きく燃費を下げてしまうこともあるので注意しましょう。
でも、うちの場合はあまりスピードを出さなくなったので、ほとんど変わりませんでした。
風切り音が出る
空気抵抗が増すので、風切り音が気になる場合があります。
一般道を走っている時は、ほとんど気になりませんが、高速道路を走っている時はよくわかります。
車の車種やルーフボックスの形状によっても変わりますが、時速110〜120kmくらいになると急に風切り音が大きくなる気がします。
運転中のリスクが増える
しっかりと設置されていれば問題ないのですが、走行中にルーフボックスが外れてしまう危険性があります。
事故の原因は、取り付けに問題があったり、重量制限を超えていた場合がほとんどです。
説明書をよく読んで正しく設置し、定期的に取り付け具合をチェックするようにしましょう。
保管場所の確保
ずっと付けっぱなしであれば問題ありませんが、オフシーズンに外す可能性があれば必ず保管場所を確保しましょう。
車の上に乗っている場合は、それほど気になりませんが、家の中に入れるとその巨大さを実感します。
家が広くて、使ってない部屋がある場合は良いですが、間違っても部屋やベランダで保管しようと思わない方が良いと思います。
カーポートの天井に吊るす器具が売っていますし、DIYでラックを作っている方もいます。
他にもネットで検索すると色々出てくるので、参考になると思います。
また、トランクルーム・貸し倉庫を利用するのも良いと思います。
ちなみに我が家はずっと着けぱなしです!
まとめ
参照:inno
いかがだったでしょうか?
車の屋根に積むだけで、一気に積載量を増やす事が出来るルーフボックスは、一度使うと手放せなくなります。
使わない時はただのデカい箱なので邪魔になってしまいますが、キャンプで荷物が多い場合は必需品です。
自分に合うものをじっくり探して、ピッタリのルーフボックスを見つけてください。
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