キャンプにベストな季節と言えば、ほとんどの人は春か秋と答えると思います。
しかしキャンプを始めた人が1番多いのは「夏」なんです。
「わざわざ暑い夏になんで?」と思いますが、単純に「夏休みがあるから」って言うのが理由みたいですね。
暑さで過酷な夏キャンプですが、夏キャンプには夏でしか味わえない魅力がたくさんあります。
水遊びや川遊び、花火や天体観測など、夏休みの思い出は一生モノです。
一方で夏のキャンプはめっちゃ過酷です。
山では6〜8月に虫の活動が最も活発になります。
熱中症の危険があったり、暑くて夜に眠れないなんて事もあります。
さらに突然の雨でびしょ濡れになってしまうかも知れません。
それでも、そんな過酷な夏のキャンプを楽しく過ごすための必需品を、今回はご紹介します。
夏キャンプを快適に過ごすためのポイント
過酷な夏のキャンプを快適に過ごすために注意するポイントは3つあります。
- 暑さ対策
- 虫対策
- 雨対策
どれも夏なら仕方のない事ですが、この3点に注意して対策を取ることでグッと夏キャンプが快適になります。
では、それぞれの対策に役立つグッズを見ていきましょう。
夏キャンプの「暑さ対策」
夏キャンプでは、暑さ対策は必須です。
昼間は暑いし、暑くて夜寝れないなんて日常茶飯事です。
まさに生き地獄。
熱中症になってしまう危険もあり、下手したら命に関わります。
マジで暑さ対策はしっかりやらないといけません。
タープ
夏の屋外では、必ず日陰が必要です。
テントを張る場所が林間サイトだったり、2ルームテントのように前室があれば良いのですが、日陰を作るためにタープは必需品です。
夏は日差しがきついので、なるべく濃い影が出来るコットン素材やポリコットン素材のものを選びましょう。
「コットン100%タープ」は耐火性・防水性に優れ、結露にも強いのが特徴です。
しかしとても重く、定期的なメンテナンスが必要となります。
軍幕タープは、まさに「男のタープ」って感じですね。
対して「ポリコットンタープ」は、コットンとポリエステル両方の良い部分を兼ね備えていて、コットン100%に比べて軽くて持ち運びもしやすいです。
迷ったら、ポリコットンタープを用意すれば間違いありません。
ちなみに我が家もポリコットンタープを愛用しています。
その他、おすすめのポリコットンタープはこちら
ポータブル冷蔵庫
分厚い断熱材を使用した高機能のクーラーボックスが流行っていますが、欲を言うと夏場はポータブルの冷蔵庫の方が便利です。
AC電源とシガーソケット、バッテリーの3タイプあり、アウトドアでの使用を考えるとバッテリータイプがオススメです。
さらにポータブル電源があれば、AC電源やシガーソケットのポータブル冷蔵庫が使えるだけでなく、扇風機を使ったり、スマホの充電もできるのでキャンプではとても重宝します。
ポータブル電源の選び方や使い方については、別の記事で解説しているので、良かったら見て下さい。
PowerArQはポータブル電源でも有名ですが、同様のカラーリングでポータブル冷蔵庫も可愛いいですよね!
扇風機
テントやタープで日陰が作れても、風がないと地獄です。
無風の夜なんて、テント全開にしても暑苦しくて寝れません。
そんな時、扇風機があるだけで天と地ほど快適さが違います。
扇風機も冷蔵庫と同様、AC電源やシガーソケットで動くタイプとバッテリーで動くタイプがあります。
キャンプ当日の夜に、風があるかどうかなんて予測もできないので、絶対に持っておいた方が良いです。
水筒
水筒(魔法瓶)は氷の保管に使うと便利です。
クーラーボックスがあるじゃんって言われそうですが、クーラーボックスに比べて氷の持ちが段違いです。
高機能のクーラーボックスを買うとなると、数万円単位でお金がかかってしまいます。
しかし、水筒なら大きめの物でも数千円です。
ちなみに我が家はスタンレーの1番大きい水筒を使っています。
間口が広いので、大き目の氷でも入れやすいです。
最近ロゴが新しくなりましたが、我が家では旧ロゴのクラシックな方を使っています。
スタンレーのデザインって、キャンプではかなり映えますが価格がネック…
ブランドにこだわらなければ、かなり安く手に入ります。
衣類
キャンプでの服装は、長袖・長ズボンが基本です。
- 日焼け防止
- 虫刺されリスクの低減
- 怪我の予防
と言うのが理由ですが、それでも真夏の暑い中で長袖・長ズボンではやってられません。
そんな時、少しでも快適にさせてくれる素材を選ぶのがオススメです。
冷感シャツ
中でもワークマンの夏用長袖シャツはデザインが豊富で、かつ安いのが良いです。
また、Amazon
空調シャツ
よく職人さんや警備員さんが夏に来ていますが、実際にかなり涼しいです。
これは、例えばテント設営時とかバーベキューの火おこしの時なんかに着ると、快適です。
帽子
暑い夏の日差しを防ぐのはもちろんのこと、ケガからも頭を守ってくれます。
野球帽のようなキャップでも大丈夫ですが、できればアウトドア用のハットが良いです。
特に首の部分を日差しから守ってくれるスカートがついたものが特にオススメです。
冷感スカーフ
100円ショップでも売られていて、もはや夏の定番商品です。
水に浸して巻くだけで、体温の上昇を防いでくれます。
太い血管が通っている部分を冷やすと、効率よく体温を下げることが出来ます。
他にも、今人気のクールリングもおすすめです。
結露が起きないので、首回りが濡れません。
温まっても冷水などで再凍結できるので、アウトドアでの使用にとても良いですよ!
よかったらこちらの記事にもいろいろ書いているので見てみて下さい。
クールパッド
冷感パッドをマットに敷くと、寝返りをするたびにひんやりとして涼しさを感じます。
夏の暑い夜は、寝袋なんて入っていられないので、マットにクールパッドを敷いて、タオルケットをかければ快適です。
ただし標高が高いキャンプ場は、日中暑くても朝方急に寒くなる事もあるので注意して下さい。
タオルケットも接触冷感の物にすると、さらに気持ちがいいです。
日焼け止め
キャンプのみならず、夏のアウトドアには必須です。
ヤケドしてしまったら、キャンプどころではありません。
最近は「アウトドアコスメ」ってジャンルが出来てます。
キャンプとかアウトドアって、スキンケアがとてもしにくい環境です。
汗もかくし、なかなか小まめに塗ったり出来ないので、ウォータープルーフで長持ちするこちらがオススメです。
冷感ジェル、冷感スプレー
飛び道具みたいな物ですが、塗るだけでひんやりと気持ち良いです。
長持ちしないし、いっときの気持ち良さのためですが、寝苦しい夜なんかに使うと便利です。
虫除け対策
キャンプをしていれば、虫がいるのはしかたありません。
それでも虫に刺されてしまっては楽しさが半減してしまいます。
特に6〜8月は、虫がとても活発です。
蚊取り線香
普通の蚊取り線香でも問題ありませんが、ワンランク上の森林香がオススメです。
林業で働く人がよく使う物で、通常の蚊取り線香よりも太くてたくさん煙が出ます。
テントサイトの2箇所に置くと、結界のようになって虫を防いでくれますよ!
アースノーマット 電池式
小さな子供がいる場合やテント内は火を使うと危ないので、火を使わないこちらがオススメです。
テントの周りは森林香を置いて、テント内はこちらを使うとダブルで虫を防いでくれます。
虫除けパッチ
体にペタっと貼るだけで、虫除け効果を発揮してくれます。
うちは子供の服にペタペタ貼っています。
虫除けスプレー
清涼感があるハッカ油を多くのキャンパーがオススメしていますが、短時間で効果がなくなってしいます。
こちらは効果が持続するので、つけ忘れを防ぎ、長時間効果を持続してくれます。
ヤブカバリア
テントの周りの地面にグルッと一周吹きかけるだけで、虫が近寄ってくるのを防いでくれます。
効果の持続時間が8時間ほどなので、テントを設営したら1度吹きかけて、さらに寝る前に吹きかけると効果的です。
虫よせランタン
通常のランタンとして利用もできますが、ブラックライトを内蔵していて、虫を寄せ付けてくれます。
サイトから少し離れた場所に置くことで虫を寄せ付けて、虫がテントの中に来るのを防いでくれます。
オニヤンマくん
釣りをしている人の間で人気になり、売れ切れ続出の大人気商品です。
これをテントの数箇所に設置することで、オニヤンマを天敵とする虫が近寄って来なくなります。
一度、テント内にハチが入ってきたことがあって、オニヤンマくんを見るや否や急旋回して、2度と近くに寄って来なくなりました。
ポイズンリムーバー
運悪く虫に刺されてしまった時、すぐに毒素を抜くことで、症状の悪化を和らげることが出来ます。
全てのキャンパー必携のアイテムです。
救急セットも一緒に持っておくと安心です。
ムヒアルファEX
ポイズンリムーバーで毒液を抜いた後、ムヒアルファEXを塗布し、冷やすことで悪化を防いでくれます。
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」のステロイドの強さではmidiam(ミディアム)に分類されます。
一応薬剤師として解説すると、市販薬の中では一番作用が強い物ですが、ハチ、アブ、ブヨ、ムカデ、毛虫なんかに対しては効果が弱いので、必ず受診しましょう。
雨対策
夏はゲリラ豪雨に遭遇する確率が高いです。
特に山の天候は変わりやすいので注意が必要です。
テントサイトが水没してしまうなんてこともあります。
そんな時、対策できるものを用意しておけば、大惨事を防ぐことが出来ます。
防水シート
これをテント内に敷いておくことで、荷物や寝袋が濡れるのを防いでくれます。
グランドシートでも良いのですが、安い防水シートがあるだけで、気持的に安心です。
吸水タオル
濡れたテントを撤収する際に使ったり、浸水防止に使います。
バスタオルなんかでも良いのですが、吸水タオルがあれば、普通のタオルよりも効率よく水分を吸収して、拭き取りが簡単です。
まとめ
夏キャンプは、暑さと虫のダブルパンチで、快適に過ごすことはとても大変です。
また、ゲリラ豪雨に遭遇する恐れもあります。
しかし、夏キャンプには夏でなければ味わえない楽しみがあります。
少しでも、楽しくキャンプをするためには、暑さ対策と虫対策、雨対策は必須です!
今回ご紹介したアイテムがあれば、マジで快適な夏キャンプができると思います。
ぜひ、楽しい夏キャンプを過ごしてください!
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