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【歌舞伎に由来】こんなにあった!今でも日常で使われる言葉

歌舞伎が由来になっていて、現在でも普通に使われている言葉ってとてもたくさんあります。

中には「え!これも!?」と意外に思う言葉も一つや二つではありません。

歌舞伎が出来てから400年以上も経ちますが、現代でも普通に使われているって本当に凄い事ですよね。

今回は、そんな歌舞伎由来の言葉について書きます。

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マジで多い歌舞伎由来の言葉

普段使い慣れた言葉の中にも、歌舞伎が由来となった言葉って本当に多いんです。

なぜこんなに歌舞伎が由来の言葉が今でも使われているかと言うと、それだけ歌舞伎の人気が凄かったからなんでしょうけど、本当に凄い事ですよね。

昔は読み書きができなくても、歌舞伎の台詞は覚えてる人も珍しくなかったそうです。

現在で例えると、「ネット用語」とか「2ちゃん用語」が感覚的に近いかも知れませんね。

それでは、どのような歌舞伎が由来の言葉があるか見て行きましょう!

愛想をつかす

「相手が嫌になって、つれない態度を取る、見限る」と言う意味で、普通に日常でよく使われますよね。

歌舞伎の演目の中で「相思相愛の男女が何らかの理由で縁を切る場面」から言われるようになった言葉です。

歌舞伎の演目には、女が男の出世や将来のために、泣く泣く別れを切り出し、それを浮気や心変わりと誤解した男が怒って殺傷するような悲劇に向かっていく物語が多いです。

「相手を嫌いになったり、見限る」と言うよりも、「相手のためを思って」という理由なのが、現在の使われ方とちょっと違いますね。

板につく

経験を積んで、動作や態度が、その地位・職業に合ってくる事を言いますよね。

「店長の仕事が板についてきた」とか「板についた司会ぶり」なんて使います。

「板」とは舞台のこと。

「俳優が経験を積んで、舞台(板)の上でしっかりと芸を演じられるようになった」など、演目にきちんと調和している様子を指す言葉として生まれました。

ちなみに、舞台の幕が上がった時に、俳優が舞台にいることを「板付き」と言いますが、意味が異なるので注意して下さい。

一枚看板

グループの中心人物、代表人物のことです。

芝居小屋の前にかかげた看板には、演目とその一座を代表する役者の名前や舞台姿が描かれていました。

その事から「一枚目の看板に名前ののるほどの役者」と言う意味で出来た言葉です。

市松模様

チェッカーフラッグや鬼滅の刃の炭治郎が着ている着物の柄のような、色違いの格子型模様です。

この当たり前の柄も、歌舞伎が由来なんですね。

江戸時代の歌舞伎役者、初代・佐野川市松がこの模様の服を愛用していたことから流行し、「市松模様」と呼ばれるようになったそうです。

裏方

文字通り、舞台裏で働くことですね。

舞台を境に客席側を「表」、楽屋側を「裏」と呼び、それぞれで働く人を「表方」「裏方」と言います。

「表方」は受付やチケット係、売り子や誘導員など、主に観劇に来たお客さんと接する仕事をする人を指します。

「裏方」は大道具方や小道具方、音響や照明、床山など、お客様からは直接見えないところで仕事をする人を指します。

ちなみに演者は表も裏もどちらにも属しません。

表方、裏方両方に助けられて仕事をすると言う位置づけです。

お家芸

現在では「得意な事」を意味して使われています。

オリンピックで柔道なんかは「日本のお家芸」なんて使われますよね。

歌舞伎では、その家に代々伝わる得意芸の事を意味します。

大立ち回り

普段はあまり使わない言葉かもしれませんが、時代劇なんかのチャンバラシーンなどでよく使われます。

いわゆる、つかみ合いの派手な喧嘩です。

大詰め

物語の最終段階を意味する言葉として使われています。

歌舞伎では、江戸時代の寛政(18世紀末)頃は一日にも及ぶ長い作品もあり、それを一番目(時代物)、二番目(世話物)に分けて上演していました。

その際、一番目の最後の幕を「大詰」、二番目の最後の幕は「大切(大喜利)」と呼んでいたそうです。

大喜利

「大詰め」の由来と同じく、歌舞伎の演目構成に由来しています。

一番目の最後の幕を「大詰め」、二番目の最後の幕を「大切(大喜利)」と言います。

日曜日にやっている「笑点」の人気コーナーとして有名ですが、「客も喜び、演者も利を得る」という事から縁起をかついで「大喜利」と名付けたとされています。

大入

興行が成功し、たくさんお客さんが来たことを「大入り」と言います。

相撲や寄席、歌舞伎や

十八番(おはこ)

レパートリーの中で最も得意なものを指します。

「私のカラオケの十八番は・・・」なんて飲み会で上司が言い出したら、地獄の時間が始まります。

もともとは、江戸時代の天保年間(1831-1845)に七代目市川團十郎(当時五代目市川海老蔵)が一代目、二代目、四代目の市川團十郎が得意としてきた演目を十八個選び、「歌舞伎十八番」と名付けました。

その台本を、桐の箱に入れた事に由来します。

御曹司

歌舞伎では、一座を統率する最高の役者である座頭や名優の子息のことを御曹司と呼んでいたそうです。

その名残で、身分や地位の高い人の子供を御曹司と呼ぶようになりました。

楽屋

元々は舞楽(舞を伴う雅楽)の用語で、演奏する場所と準備や休憩をする場所をまとめて楽之屋と呼んでいたそうです。

その後、準備や休憩をする場所の事だけになりました。

口説き

歌舞伎では、くどくど長く心中を吐露したり、嘆き悲しむ芝居の型の事だそうです。

今では、相手を説得させるために、しきりに意中を訴えたり、懇願したりする意味になりました。

忠臣蔵で「色良い返事聞くまでは、口説いて、口説いて、口説きぬく」と言う男女の間でしきりに懇願する様が元になっています。

黒幕

歌舞伎の黒幕は、夜の背景を表す背景幕として用いられたり、死んだ人物を消すための消し幕として使われていました。

また、舞台の不必要な部分を隠す袖幕としても使われ、何かを見えないようにために使われました。

現在では、自分は表にでず、裏で他人を操って影響力を行使する人の意味で使われています。

こけら落とし

「こけら」は木を削った時に出来る屑のことです。

新築や改築工事の終わりに、屋根や足場のこけらを落とす、おめでたい習慣があったそうです。

その後、劇場工事の完成を意味するようになり、さらに興行の最初の事を意味するようになりました。

差金

黒く塗ったさおの先に針金をつけ、蝶や小鳥、小動物などの人形を操る小道具の事だそうです。

本来はただの小道具の事でしたが、意味が飛躍して「裏で糸を引く者がいる」と言うように使われるようになりました。

三枚目

江戸時代、芝居小屋の外看板の三番目に、滑稽な役を演じる「道化方(どうけがた)」を描いた事に由来します。

今では、面白いことをしたりいったりする人の事を指しますよね。

ちなみに、外看板は8枚あり、それぞれに描かれる役柄が決まっていました。

一枚目(主役):演目の主人公が書かれ、「一枚看板」「座頭役者」などと呼ばれます。

二枚目(色男):容姿端麗な優男。

三枚目(道化):滑稽な役が書かれ、演目を盛り上げる役です。

四枚目(中軸):中堅役者で、みんなのまとめ役。「なかじく」と読みます。

五枚目(敵役):主役に立ちはだかる悪役やライバルです。

六枚目(実敵):敵方ですが、善良で憎めない人物が書かれます。「じつがたき」と読みます。

七枚目(実悪):物語の真の敵で、全ての悪事の黒幕です。要するにラスボス的なもの。

八枚目(座長):役者ではなく、一座の元締めが書かれます。

芝居

元々は「芝生の生えている場所」と言う意味で、柵に囲われた芝生の生えた場所が見物席だった事に由来します。

これが「演技の事」を意味する事になったそうです。

修羅場

歌舞伎では、激しい戦いの場面の事を言います。

今では激しい争いの意味で使われます。

嫁と浮気相手が出くわした時のアレです。

正念場

歌舞伎では、最も大事なところや、ここぞと言う場面の事を言います。

元々は、その役の本心や心底を表す場面を「性根場」と呼んでいましたが、これが転じて正念場と言うようになりました。

助六寿司

稲荷寿司と巻き寿司を詰めた寿司のことですね。

「お寿司買ってきたよー!」って言われて助六寿司でもがっかりしないでください。

歌舞伎十八番の演目「助六」に登場する、助六の愛人「揚巻」の名前に由来しています。

稲荷寿司の「油揚げ」と、巻き寿司の「巻」を合わせて名付けられました。

捨て台詞

今では、別れ際に言う、負け惜しみや侮蔑的な発言の事を言います。

言われた方の気分が、すごく悪くなるヤツです。

歌舞伎では、台本に書いてない台詞を、登場や退場時に即興で言う事だそうです。

世界

今では「世界」は「World」って意味で使われますが、これも歌舞伎が由来になった言葉なんですね。

主に歌舞伎狂言で使われる言葉で、背景設定となる時代設定・人物設定の前提となる枠組みを「世界」と呼んでいたそうです。

世話女房

もともと歌舞伎の世話では、貧乏な生活の苦しみや悲哀を見せる場面を「世話場」と言い、それに出てくる庶民の女房の事を世話女房と言いました。

それが現在では、手際よく舵を切り盛りし、旦那さんの面倒をよく見る妻の事を言うようになりました。

千両役者

1年間で千両(約1億円)稼ぐ役者の事を言いました。

最初の千両役者は、二代目市川團十郎だそうです。

これが、今では実力や才能が抜きん出ている優れた人物を指すようになりました。

だんまり

暗闇という設定の舞台上で、互いに台詞を言わずに探り合いながら動く演出の事です。

これが、押し黙って何も言わないと言う意味で使われるようになりました。

彼女と喧嘩して、だんまりを決められたらとても困ります。

茶番

歌舞伎の役者の中でも地位が高くない大部屋役者たちは、お茶の給仕もしていて、そのことを「茶番」と言いました。

「お茶汲み当番」ですね。

この「茶番」たちが、お茶を配る際に、気の利いた滑稽な芝居をした事から、クスッと笑える芝居のことを「茶番狂言」と言われるようになり、広がった言葉です。

見え透いた芝居とかバカバカしい芝居の事を意味します。

あまりにウソが見え見えだったり、見え透いているとうんざりされてしまいます。

どさ回り

歌舞伎の隠語で、旅興行を意味します。

江戸時代に行われていた島流で「佐渡」を逆から読んだと言う説もあります。

今では、決まった拠点を持たずに地方巡業をするとか、その劇団の事を言いますが、仕事で営業する事も「どさ回り」って言いますね。

トチる

歌舞伎で、台詞を忘れたり間違える事を言います。

江戸時代では、座席を前から「いろはにほへと・・・」で割り振っており、「と・ち・り」の席は前から7〜9列目に当たります。

そこは舞台や花道がよく見えて、役者の失敗も良く見えることから「とちり」と言われるようになったそうです。

逆に「と・ち・り」の席は良席とされていたので、「歌舞伎はとちりが良い」とも言われていました。

今では、失敗した時に「とちっちゃった」なんて使いますね。

泥試合

歌舞伎の舞台に泥田を作り、その中で泥まみれになって行う立ち回りの事を言いました。

今では、お互いの弱点を暴きあったり罵り合って、周りが見ていられないようなひどい状態の事を言います。

ドロン

歌舞伎の効果音に由来します。

大太鼓を連打した時の「どろどろどろどろ」と音がしますよね。

そこから、幽霊や妖怪が登場するシーンで大太鼓を連打する演出のことを「どろん」と言うようになり、忍者が消える事も表すようになりました。

「今日はこれでドロンします」なんて言ったら、場の空気が涼しくなります。

どんでん返し

あわせて読みたい
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舞台の背景を、90度後方へ反転させ、一瞬にして場面を転換する仕掛けです。

今では、最後の最後で状況がひっくり返るさまを表します。

昔、とんねるずの「ねるとん紅鯨団」でタカさんがよく言っていましたよね。

あれからみんな言うようになった気がします。

なあなあ

歌舞伎の演技の一つで、「なあ」と声をかけられた相手が「なあ」と返したことに由来すると言われています。

内緒話の場面で使われます。

これが、今では馴れ合いで適当に済ますと言うような意味になりました。

二枚目

「三枚目」の説明でも書きましたが、歌舞伎の外看板の二枚目に、色男役の役者の名前を書いていた事に由来します。

他の一枚目、三枚目〜八枚目については上を参照してください。

の別幕なし

幕を下ろさずに長丁場の芝居を表す言葉だそうです。

「のべつ」は、「ひっきりなし・ぶっ続け」と言う意味だそうです。

今では、物事が絶え間なく続くこととか、手当たり次第と言うような意味で使われます。

ノリ

能や狂言ではリズム感を表し、歌舞伎では音楽に合わせて演技する事を表すそうです。

これが今では「ノリが悪い」とか「今日はノらないなぁ」なんて感じで使われます。

花形

もともとは「花方」が期限らしいです。

歌舞伎の役柄に関する呼称は、「方」をもともと使っていたものを、全て「形」に直して使っています。

年齢や役柄とは関係なく、明るく華やかな芸風の役者の事を指します。

対して演技の実力がある人のことを「実方」と言うそうです。

今では様々な分野で、明るく華やかなポジションの事を言いますよね。

花道

歌舞伎の舞台で、向かって左側から客席後方へ伸びている道を言います。

役者の登場や退場に使われることで、芝居の余韻を残すような演出効果もあります。

初期の歌舞伎では、役者に衣装や金銭など褒美をあげることが慣わしで、祝儀のことを「花」と呼ぶ事からきているそうです。

今では、歌舞伎の舞台だけでなく色々な場面での華やかな行路の御事を言います。

特に引退する時とかに良く言われますね。

幕の内弁当

演目の終わりに幕が引かれて、次の演目が始まる「幕開け」の幕間(まくあい)を指します。

この幕と幕の間に食べる弁当の事を「幕の内弁当」と言います。

幕が引かれて芝居が終了すると、次の幕までかなりの時間があるので、この間に食べる簡素な弁当の事だったそうです。

ちなみに、俵の形のにぎり飯におかずが付いた弁当だったそうです。

今ではコンビニや駅弁など、いろいろな場所で食べられますね。

幕引き

芝居で幕を引くことや弾く人のことを意味します。

これが転じて、物事を終わりにする事、終わる事として使われています。

見得(みえ)

歌舞伎独特の演技で、演技の途中で体を大きく動かした後、体を固定し大きく目を見開いて睨みを効かせるのが特徴です。

初代市川團十郎が考案したとされています。

今では「見得を切る」と言いますが、自分を誇示する態度を表します。

「見栄っ張り」なんて言葉もよく言われますが、「見え」と「張る」の造語らしいです。

見せ場

劇中の最も重要な場面のことです。

日常でもよく使われますが、これも歌舞伎が由来です。

メリハリ

歌舞伎の台詞回しはとても独特ですが、声を緩めたり、張ったりして観客に鮮やかに聞こえるように抑揚をつけることを言います。

今ではセリフだけでなく「メリハリのある生活」などのように物事に起伏がある様を表す言葉として使われています。

あの場所もやっぱり歌舞伎に関係している

新宿に「歌舞伎町」ってありますけど、もともとあそこに歌舞伎座が立つ予定だったらしいですね。

昭和23年、戦後の娯楽街として歌舞伎を上演する劇場を作る予定だったのに計画がとん挫してしまったらしいです。

「イエイ!歌舞伎座ができるぜ!」と言って、喜んで地名まで変えたのに出来なかったと言う、何とも悲しい場所なんです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「え!これも?」と感じる物が多かったと思います。

多少、昔とは意味合いが異なる言葉もありますが、実際に歌舞伎を観ながら言葉を思い出すと、ちょっと賢くなった気になります。

大人の嗜みとして、誰かと話すときの小ネタとして、覚えておいて損はないと思います!

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